淫らな想い-1
やめて、いや、やめて……。
全裸になった紗綾に、養父がのしかかっていた。息苦しい。
「気持ちいいことを教えてやるんだ」
躰が熱い。汗びっしょり。
愛液でしどどになったオマンコをひらかれて、養父の肉棒が入ってくる。
痛い! 痛いよう!
意識はまどろみの中にあった。夢か? 夢じゃないような……。
そうか……。ゆうべの実体験をもう一度、観ていたんだ。パジャマのゴムの下に指を潜らせた。濡れている……。ショーツがぐっしょりだ。
こんなになるなんて……。
もう、少女には戻れない……。
関谷&あおいに会って、「新田家を出たほうがいい。力になるから」と、励まされた。でも、どうやったら新田家を出られるのか。生活していく方法は?
わからない……。
この家からほんとうに出たいのだろうか? わからない……。養父・勝雅に抱かれることをからだが望んでいるのでは……。そんなことあるはずないと思う。しかし、養父に抱かれた夢を見て、ぐっしょりと濡れている。
淫らだわ……。
少女にはもどれない……。
今日は学校には行けないわ……。
ケータイから桜ヶ丘高校に電話して、担任の平松に欠席を申し出た。
ベッドの中で微睡んでいると、声が聞こえてきた。
「さーちゃん、さーちゃん」
勝雅の声だ。声は離れの前から聞こえてきた。
「さーちゃん、やっぱり学校を休むのか?」
勝雅は玄関の鍵を開けて離れに入ってきた。紗綾の身は硬くなった。
襖を開けて部屋に入ってきた。紗綾は布団をかぶった。
「さーちゃん……アソコが痛むのかい?」
「………」
紗綾がかぶっている布団をがばっと剥いできた。
「いやっ」
紗綾の上半身にのしかかってきた。
「可愛い子だ」
「やめて!」
勝雅の唇が頬に触れてきた。顔をそむける。
顎に手を掛けられ、上を向かされる。唇と唇は重なった。強く吸われてそして耳の中をくすぐられる。
気持ちいい。
昨夜、強烈に感じた嫌悪感は薄らいでいた。
「来週から学校に行きなさい。わかったね?」
目を閉じたままで頷いた。