第35章 私の敏感な体に火を付けておいて・・・満足をさせないなんて・・・-1
ひたぎがガウンをはらりと脱ぎ落とす。真っ白な体が暗い部屋に浮かび上がる。昴がロープを取り上げる。
「ひたぎ、背中の後ろで手首を交差させて・・・」
ひたぎは、瞳を閉じて昴の言葉に従った。
昴がひたぎの両手首にロープを回し、上へと引き上げる。そのまま胸元を一周させて元のロープに回し掛け、引き絞ったロープを固定した。それは、あっと言う間の出来事で、気がつけば両腕を背中で固定されていた。
「んああ!この変態!どうして、こんなに手際が良いの?」
「縛り方は一度見れば分かるよ」
「一度見れば?どこで見たと云うの?」
「さっき写真で見たじゃないか?」
「さっきの・・・愛子さんのように私を縛ろうというの?」
縛られた愛子の写真は、どれも脚を大きく開かれた破廉恥極まりないものだった。
「あの写真を見た時から、ひたぎの縛り方は決めていたよ」
「!!!!!」
ひたぎは、優しい昴に自分を陵辱することなどできはしない。昴に任せてしまえば中途半端なプレイで終わり、アルバムで目の当たりにした瞳と愛子の激しいプレイに昴が魅かれることを恐れていた。
だからこそ激しい言葉で昴を挑発し、昴をその気にさせようとしたのだ。しかし、ひたぎの予想は大きく外れていた。昴の中で眠っていた八蜜の血は既に覚醒し、その欲望の全てがひたぎに向けられようとしていた。
昴がひたぎを小手高縛りに縛り上げ、天井から延びるロープをひたぎの上半身に掛けていく。
「ん、んああ・・・どうして・・・んん・・・あはあ・・・んん・・・んんん」
ひたぎの真っ白な肌にロープが食い込んでいく。その度に、ひたぎの美しい唇から熱い吐息が漏れていく。
昴がひたぎの右足首にロープを掛ける。そして、ロープの先を天井の滑車に通して大きく引き絞った。ひたぎのハイヒールが跳ね上がり、見事な美脚が大きく割り開かれる。
「んあああ、いやあ!」
昴が更にロープを引き絞る。ひたぎの美脚が天井に向かって一直線に伸びていく。そして、床に付いた左足の踵が浮き上がり、爪先立ちとなったところでロープが固定された。
「いやよ。いやあ!こんな恥ずかしい姿なんて耐えられないわ!昴、縄を解きなさい!今、すぐによ!」
ひたぎの声を無視して、昴は天井から延びるロープを調整し、ひたぎの上半身を床と平行に吊り、美脚が完全に開ききるように固定した。そして、ゆっくりと口を開いた。
「君を辱める為にこのポーズを選んだんだ。快楽に溺れる恥ずかしい姿を曝すには、これ以上のポーズはないからね・・・だけど・・・今は、ただただ見蕩れている・・・」
「何を言っているの?こんなに恥ずかしい姿をいやらしく眺めるなんて、変質者にしても程があるわ!今すぐに縄を解きなさい!」
「ひたぎは世界一魅力的な女性だよ。その美しい顔立ちも、凛とした立ち姿も、誰もが見蕩れるほどに美しい・・・だけど・・・裸に剝いて片足を吊るし、その美脚を割り開いて初めてひたぎの本当の美しさを知ったよ」
昴が片足を吊られたひたぎの回りを、ゆっくりと回りだす。
「胸元から肩へ、肩から首筋へ、背中のラインが、その造形が、真っ白な肌が、吸い込まれそうになるほどに美しい・・・だけど・・・」
昴が立ち止まる。そこは、ひたぎの脚が割り開かれた向こう側、引き裂くように割り開かれた美脚とその中心の全てを正面から見渡せる場所だった。
「その美しささえ霞むほどに心を奪われるのが、この眺めだ。ひたぎの美しい脚を割り開くと、その間に隠された美の極致が露になる。」
「ああああ、いやあ!」