優子の願い-5
「だって、あたしの誕生日でもあるのよ。ゆうこと星司だけなんてズルイわよ。あたしも参加資格あるんじゃない?」
2人の神聖な儀式の最中、その一部始終を見ながら、1人自慰行為に耽っていた陽子が優子を責めた。
「そんなものあるもんか!あたしと星司さんの大切な儀式なんだよ!それに星司さんは陽子の弟でしょ。どうしてそれを見てオナってるのよ!陽子の変態」
「変態で結構よ、ゆうこ、今度はあたしとするのよ」
全裸の陽子がベッドに乗り、星司の下で組み敷かれる優子の顔の上に立った。
「な、何するのよ…」
陽子は卑猥な笑みを浮かべると、優子の顔に跨り、可愛い口に目がけて腰を落としていった。
「ゆうこ、あたしのおまんこを舐めるのよ」
そんな陽子の様子を星司は楽しそうに見ていた。
「や、やめて…」
パックリと開いた卑猥な割れ目が、優子の顔に徐々に近づいてきた。その淫部は優子と星司の性行為に興奮し、しっかりと愛液を滴らせていた。
優子は体を捩って、その淫部から逃れようとしたが、何故か手足が固定されたように身動きが取れなかった。
「やあん、変態陽子のおまんこ来た〜」
叫ぶ優子の口を、卑猥な淫部がぺちょりと塞いだ。優子は唯一動く顔を動かして、陽子の割れ目から逃れた。
「ぷはー、やあん、べちょべちょじゃないのよう。どきなさい、あたしはもう一回、星司さんとおまんこするんだからね。星司さん、笑ってないで変態陽子をどかして、もう一回おまんこしてえ」
「おほほほほ」
優子の叫びを聞いて陽子は笑い、何故か星司も楽しそうに笑った。
(星司さんのこんな楽しそうな顔って、初めて見たわ)
そんな2人の笑顔を見ていた優子も、何故か段々と楽しくなってきた。
「じゃあ、3人で仲良くおまんこしましょ」
「それはいい考えだ」
陽子の提案に星司も同意したので、何だかわからないが、優子も楽しい気分のまま自然と2人に倣った。
「2人がそう言うなら仕方が無いわね。じゃあ、これからも3人はずうっと仲良くエッチしましょうね。何年経っても3人は一緒よ」
しかし、優子が楽しげに言った言葉を聞いた途端、2人は今までの楽しそうな表情から一転し、暗く沈んだような表情を浮かべた。
「えっ?急にどうしたのよ、2人揃って…」
様子が豹変した2人を訝しんだ優子が聞いた。すると、その疑問を口にした優子自身も、何故か急に悲しくなってきた。
「やだ、2人ともそんな顔しないでよ。あたし、悲しい…」
優子の悲しみが更に2人を悲しくさせた。2人の目から大粒の涙が溢れてきた。
「やだやだ、どうしてなの?今日は記念日だよ、泣かないでよ」
そう言った優子自身の目からも、ボロボロと涙が溢れてきた。
「ううっ、ど、どうしてって?ゆうこ、わからないの?」
嗚咽を堪えながら陽子が辛うじて答えるが、星司は頭を抱えて「うわあああ」っと号泣しだした。
「何よ!2人とも一体どうしたのよ――!」
2人の態度に耐えれなくなった優子は叫んだ。
「うっ、ううっ、だ、だって、ゆうこは…、ううっ、ううううっ」
優子は何故だかその先は絶対に聞きたくなかった。優子は耳を押さえて陽子の言葉を遮ろうとしたが、金縛りに遭ったように体が動かなかった。
(い、いや、聞きたくない…)
その想いを口に出したが、声にならなかった。
「ううっ、ゆうこは…、ゆうこは死んだのよ、ううっううう、うわあああああああああん」
「う、うそよ!あたしはここに居るわ!」
ようやく声が出た優子は咄嗟に否定したが、頭を抱えて号泣を始めた陽子の耳には届かなかった。
2人に詰め寄り、その嘘を詰りたかったが、身動きのできない体では絶叫するしか無かった。
「いやあああああああああああああああああ」