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〈亡者達の誘う地〜刑事・銭森四姉妹〉
【鬼畜 官能小説】

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〈狂宴・中編〉-3

(嫌だ…ッ!!ぬ、脱がさないでぇ!!)


開けられたYシャツとベストは、強引に背中から引き抜かれ、腕だけを隠したまま背もたれから垂れ下がった。

白くて華奢な身体はじっとりと汗ばみ、呼吸の度に少しだけ肋骨を浮かび上がらせていたし、小さな胸肉はブラジャーに窮屈に寄せられ、失笑物の谷間を作り上げていた。

タムルは、鼻の下を伸ばしながら曝された胸元をジロジロと眺め、悔しそうに横目で睨むだけの優愛に、微笑みで応えた。


『お、お姉さんよりオッパイ大きいのねえ?フヒヒ……一生懸命に寄せ上げちゃって可愛いんだからぁ……』

「ッ〜!!!」


控え目ながらも柔らかそうな胸肉を見て、明らかにタムルの声は上擦っていた……もうこれ以上、この気色悪いオヤジからの接触は許したくなかったし、かと言ってこの拘束から逃れられるとも思えない……。


『イヒヒッ…き、綺麗なオレンジ色ぉ……もしかして……優愛ちゃんの身体って、オレンジみたいに甘酸っぱいのかしらねぇ?』

(や…やだあぁ!!きも…気持ち悪いぃッ!!)


奈和の凌辱の時間経過のうちに、多少はアルコールは抜けたのだろうが、優愛のきめ細かくて美しい肌を見て興奮したタムルは、またも酔いが回ったようだ……ポカンと口を開けて唇を舐め、鼻声で話す様はサロトを苦笑させ、専務にまで悪寒を走らせた……。






(か、肩が…ッ!?引っ張られる…!!)


必死に藻掻く優愛を尻目に、背もたれから垂れたYシャツとベストを麻縄で絞るように縛ると、タムルは背もたれの補強用の鉄パイプに、引き絞りながら縛り付けてしまった。
もうこれで、優愛の両肩は背もたれから殆ど離せず、微小な抵抗しか出来なくなってしまった。

タムルは立ち上がり、より無防備となった優愛の身体を覗き込むと、白い肌に鮮やかに映える上半身の最後の防着に、その指を当てた。


『イヒヒ……に、乳輪と乳首はどんなかしら?もしかして…乳輪は色が薄くて乳首は濃いとかぁ?……あ、まさか…陥没乳首ぃ?』

「あ"〜〜〜〜ッ!!!」


相変わらず両手の指をグニャグニャと動かしながら、その不快な掌をブラジャーへと近付けていく。
奈和をメチャクチャにされてしまった事への憤怒を知りながら、その感情すら嘲笑っている。

鋭い眼光が放つ威圧感は景子の半分にも満たず、身の程を知らない仔犬の威嚇さながらの幼気さと、滑稽さしか無い虚勢が可笑しくて堪らない。



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