〈狂宴・中編〉-22
「あ…あ………」
優愛は二度目となる奈和の無惨な姿を目撃した……目も鼻も分からなくなる程に黄土色の汚物は粘りつき、胸元も汚汁に汚れ、肩には長い糞が掛かっていた……先程の、殺人行為のような凌辱の止めを刺したのは自分なのだと苛まされ、詫びる為の涙を流すも、奈和には何も見えてはいない……。
『……フン!優愛の糞を顔面で受けおってからに……全く、汚ならしいクソ牝豚じゃ……』
お仕置きが終わった奈和は、景子と春奈の間の床に転がされ、そのまま放置された。
もう立ち上がって逃げる体力も、気力も尽きているのは明白だったし、助けられなかった刑事達の無念さを思い知らせてやるには効果充分だろう。
『ウフフ……奈和の奴、床に転がされてるわ?満腹で眠る豚にそっくり……もう逃げる気力も無くなったみたいねぇ?』
ピクリとも動かなくなった奈和を、優愛達は見ているしか無かった。
汚物を拭ってやる事も、心痛を思んばかり、優しい言葉を投げ掛けてやる事も出来ない……もし、それが出来たにしても、もう奈和にはそれらは無意味であり、心身に負った傷は、修復不能なのだから……。
『……ねえ、奈和の無様な姿を見たらタムル興奮しちゃった……優愛ちゃんもそうでしょう?』
「ッ!!!」
最も恐れていた事が、純潔の破壊が目前となった……小さなパンティーを突き破らんばかりに、肉棒は窮屈そうに弓なりになっており、タムルはそれを見せ付けるように腰を振り、景子へと近付いていく……姉は明らかに動揺を見せ、顔を左右に振って訴えている……「もうやめて下さい」と……。
『ねえ見てぇ…?タムルのおチ〇チンねぇ、優愛ちゃんが欲しいって“おねだり”してるの……分かるでしょ?』
「ふ…ふぎッ!!うぎッ!!」
怒張した肉棒を突き付けられた顔を左右に振り乱す景子の瞳には、歯向かおうという気概より、屈従してでも妹を助けようとする願いの方が色濃かった……奈和は完膚なきまで凌辱されてしまったし、優愛もそうなる危険性の方が高い……追い詰められているのは、景子も同じだった……。
『お姉さんの穴と、どっちが“好い”かしら?……ああんッもう我慢出来ないぃ!』
「ぶぎ!?うぎぎぎッ!!」
タムルは景子に背を向けて、ピョンピョンと跳ねながら優愛の元へと駆けた。
景子の哀願を滲ませた泣き顔も見れたし、後は優愛の女体を堪能するだけ。
……と、タムルは拘束台の背もたれを倒し、姉妹の視線を切断すると、優愛の側頭部の髪を両手で掴み、その陰部を顔に近付けた。