〈狂宴・前編〉-26
「はひ…許して……やだ…よぉッ!!」
『御主人様がテメェの胸を大きくさせたいと揉んでやるそうだ……乳首だけがデカいんじゃ不恰好だとよぉ』
サロトが鞭の意味を理解して手を離すと、奈和は両手を掲げたままで泣きじゃくって動かなかった……もう何も押さえ付ける必要が無くなった両手は、臭い唾液を吸って膨れた乳首を支える柔らかな胸肉に、そっと添えられた……。
「ヒック……優愛…ちゃん……私を嫌いに…ヒック…嫌いに…ならないで……嫌わないで……ッ」
「ッ……!!!」
この鬼畜達に言葉は通じないのだと思い知らされた奈和の最後の哀願は、愛しい優愛への縋るような“想い”だった……いくら身体は汚されても、心までは汚されていないと……自分は何も変わってはおらず、優愛への《愛》も変わってはいないと訴えた……。
(き…嫌いになんてならない……奈和ちゃんは“私の”なんだから……)
この極限状態の最中での奈和の想いの発露は、しっかりと優愛の心へと届いていた……どんな目に遭わされても奈和が変わらないと言うなら、優愛もまた、変わらず奈和を愛し続けようと誓った……二人の間で育んできた絆は、こんな下衆なオヤジ達になど壊せないのだ、と……。
『おう?これは見事な弾力じゃ!ゴムのように反発しよるわい』
汗と唾液に光る胸肉は、サロトの粗雑な掌に握られてロケットのように尖って伸びた……女体を玩具のように扱われても、奈和は抵抗を見せずに泣きじゃくるのみ……まるで受け入れるように胸の尖端を噛まれ、その愛撫に戸惑う身体は引き攣りを見せた……。
「優愛…ちゃ…んッ…お願いだから……」
「ッ〜!!!」
二人の誓いを打ち砕くように、サロトは胸肉を握り締めたまま身体をずらすと、唇は胸元から腹部、そして下腹部へと下がり、御主人様の欲望の突入口である秘穴へと滑っていった。
『しっかりと“濡らして”おけよ?でないと無駄に痛い目に遭うぜ?』
「ふぎぃッ!?ぎ…ぎぃ……」
乱暴でいながら要所を押さえた愛撫に、奈和の肉体は圧されはじめていた……乳首は両手の器用な指に虐められ、秘豆は吸われて引き摺り出された挙げ句にしゃぶられる……そして秘穴は挿入に備えて舌を入れられ、優しくも無理矢理に解されていった……どうあっても奈和の身体はサロトを楽しませる物であったし、絶望の苦悶すら歓喜で迎えられてしまう……。
『ちょっとぉ…早くヤッちゃってよぉ……まだ私の優愛ちゃんを諦めないなんてさ、ホンットに私ムカついてんだからねぇ?』
奈和と、優愛の敵はサロトと専務だけでは無かった。
優愛を我が物だと一方的に主張し、奈和に敵愾心を抱く変態オヤジがもう一匹いたのだ。
『ほら、あの太ったオジサンが奈和を姦してくれるってぇ!良かったねぇ?嬉しいねぇ?』
「あがッ!?あががッ!!があぁ!!!」