〈狂宴・前編〉-20
「や"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」
浣腸器が小さい事もあり、その注入は直ぐに終わった……だが、鬼畜達の“お楽しみ”はこれからであり、奈和の恥辱に満ちた地獄もまた、これから始まる……。
「ヒック…ヒック…た、助けて…ヒック…い…嫌だ…あぁ……」
ローションに塗れた肛門は、興奮に濡れた秘部のよう……早くも注入された液体を異物と判断した身体は拒否反応を示し、腹痛を起こして排泄を指令すると、それに抗う肛門は興奮したようにグニュグニュと蠢いた……。
『ムフッ!ケツの穴を忙しなく動かしおって……』
「ぐあぁぁッ!?く、苦し…ッ!!」
浣腸器を手放したサロトの両手は自由であり、飼い犬の身体の何処に触れようと、また自由である。
右手の人差し指は滑るように肛門に潜り、左手は下腹部を擦って虐めに掛かる。
指で栓をされ、下腹部を揉み解されるソレは、サロトの排泄行為への期待の表れであり、その変態そのものの施しに心身共に苦悶する奈和は、無意識のうちにサロトから離れようと藻掻いていた。
『……何の真似だ?この鞭が“どれだけ”なモンか、一発試してみようかあ?』
「ひゃうッ!?た…叩かないでぇ!!」
赤く腫れた尻に鞭を当てられると、奈和は素っ頓狂な声をあげて許しを乞うた。
何発も叩かれ、アルコールを掛けられた尻はジリジリと火傷のような痛みに覆われており、その固い革の接触だけでも痛みが走るくらい、その柔肉は傷んでいたのだ。
『叩くも叩かねえもテメェ次第よぉ……御主人様は恥ずかしいコトをする犬が大好きだからなあ……気に入らなきゃ……クックック……やっぱ叩くだろうなあ?』
「許し…許して下さい…ヒック…許してよ、お願い……」
下腹部を揉み解され、今にも排泄しそうになるのだが、太い指で肛門に栓をされているが故に、その恥辱には至らない。
痛みによる汗とは違う汗が全身に滴り、サロト達を嫌う悪寒とは違う寒気が身体中を駆け巡る。
『なあに貴女?嫌なら逃げたらどうなのよ?……フン、自分からケツ穴ほじくって貰っちゃって……優愛ちゃんも呆れ返ってるわよ?』
「ッ〜〜!!!」
拘束と緊縛に二人の刑事は沈黙しているも同然で、この男達の暴力を止められる者は一人として居ない。
四つん這いで無抵抗でいる事を強いられた美少女は、侮蔑の言葉を浴びせてクスクスと笑う変質者に彼女を奪われ、今の無様を通り越した見苦しい姿を視姦されてしまう。
『優愛ちゃんが見てるわよ?凄く軽蔑した目で……ウフフ……もう貴女のコトを嫌いになったみたい』
「い…嫌…ヒック…ヒック…嫌だ……」
『あぁ?「嫌だ」じゃねえんだよッ!優愛はタムル様の家畜なんだよ!また我が儘言ったら鞭でシバくぞ!!』
専務の怒声に奈和の言葉は詰まり、唇を噛んで悔し涙を流した。
この暴力をやり過ごすには、絶対の服従しか無いのだと思い知らされたのだから。