お満に忍びよる影-1
第壱五ノ章【お満に忍びよる影】
「え〜っと、何をするんだっけ?『一つ、神社に参るべし。二つ、中村一座の芝居を見るべし』そうそう、これが有ったら忘れないわ」
騒動からしばらくし、お満はスッキリ顔の瓶之真から書付を手渡された。それそ読みながら、あらためて神社へと向かって歩いていた。そのお満の顔は瓶之真に負けず劣らずスッキリしていた。
「まだ書いてあるわ。なになに『注意事項』?って何かしら?え〜っと『稽古時は必ずサラシを巻くべし。さすれば乳先を擦る事為らず』な、何これ?乳先を擦るって…やだあ、恥ずかしい…」
瓶之真に問われるまま、乳首が擦れて気持ち良くなった事を認めてしまった。書付を読みながら、今更ながらにその事を思い出して真っ赤になった。
「でも最後の『但し、師と二人の時は此れに非ず』ってどういうことなのかしら…」
瓶之真の書付に籠った深い意味に、お満は気付かなかった。
そこには、『他の門弟達と一緒の稽古の時には、お満の揺れる胸を誰にも見せたくは無いが、2人っきりの時にはしっかりと見せろ』の意味が込められていた。
瓶之真の書付が示す通り、今のお満の胸にはサラシが巻かれていた。これは書付と共に瓶之真に手渡されたサラシだった。
神社に向かう前、お満は手渡されたサラシを巻くために長屋に戻っていた。
引き戸を締めると早速稽古着を脱いで全裸になった。さっきから気になっていた股間を見ると、案の定溢れた愛液が太ももを伝っていた。お満は卑猥な割れ目に手ぬぐいをあてると、敏感な部分に刺激を加えないように、そうっと拭いた。
しかし、その少しの動作でも豊満な胸は揺れた。それにつれてプルプルと跳ねる桃色の乳首が、下を向いて股間を拭くお満の視線に入った。
「もう!どうしてそんなに硬くなってプルプルしてるのよ。困った乳先ちゃんね。あなたのせいで大変だったのよ」
お満は深く考えもせずに、反射的にその困った乳首を懲らしめた。指先で摘ままれた乳首は、勢いのままにクリクリと強めに捻られた。
「いやああああん」
甘美な刺激が乳首から子宮に伝わり、せっかく拭いた股間から一気に愛液が溢れ出た。
お満は気持ち良さの余りに、腰砕けになってその場にしゃがみ込んだ。条件反射のように手は自然と股間に伸びる。蜜が溢れた割れ目に指を這わそうとしたが、寸でのところで思い留まった。
「ああん、駄目よ駄目、お稽古しないと駄目でしょ」
お家再興を夢見る健気なお満は、自分の手をピシリと叩いた。そして再び手ぬぐいで慎重に股間を拭くと、瓶之真から手渡されたサラシを手に取った。
サラシに巻かれる度に、頼りなく揺れる胸がしっかりと固定され、徐々にお満に安心感を与えた。
サラシが巻き終わると、早速その効果を確かめるために、お満はその場でぴょんぴょんと跳ねた。サラシに押しつぶされた乳房は揺れる事はなく、乳首も擦れない。
「すごーい、これなら走っても大丈夫そうね」
まるで鎧を纏うような感覚に納得したが、お満の好奇心溢れる性格は、それがどこまで耐えられのるかが気になってしまった。
お満はサラシの上から、乳首の辺りとホンの軽く突いた。
「あん!」
女体がピクリと反応した。
「でもこれくらいなら大丈夫だわ」
好奇心溢れるお満は、己の限界を知るために、今度はサラシの上から指で乳首をピンと強く弾いた。その瞬間、女体に衝撃が走った。
「いやああああん」
お満は気持ち良さの余りに、再びその場にしゃがみ込んだ。放尿の姿勢になったお満の割れ目から、愛液がどんどん溢れ出てきた。行き場を求めたその卑猥な汁は、尻を伝って床にポトポトと滴り落ちた。