瞳の初恋日記-5
8.
雅彦は、テーブルの角を回って瞳の横に並んだ。
引き寄せた手首の裏、白い肌に、静脈が透けて見える。
唇は、静脈の跡を辿って、袖口を這い上がる。
鼻が袖を潜ると、むせるような女の匂いが、香水に混じって飛び込んでくる。
雅彦の雁首が、ヒクッと疼く。
「瞳ちゃん」
雅彦は、愛おしさに耐え兼ね、瞳の肩に腕を廻した。
瞳は、うつむいたまま、雅彦のなすがままに任せる。
雅彦は、目をつぶると、瞳を引き寄せ、頬を合わせる。
「可愛い人」
指先は、瞳の腕をたどって袖口を潜り、しっとりと温もる二の腕に達した。
「瞳ちゃん、君は、本当にきれいだ。」
雅彦は、頬をずらすと、そっと唇を耳タブに寄せた。
耳たぶを吸い込む。
指先が脇に達する。指先に絡む脇毛を掻き分けると、瞳の身体がぐらりと揺れた。
「フぅううううぅぅム」
瞳の鼻腔に、雅彦の首筋から漏れてくる男の匂いが漂い、脳髄に達する。
子宮がジュクジュクと疼く。
雅彦は、瞳に向き直り、その上体を右腕に抱え込むと、袖の下から差し込んだ手を、乳房に進めた。
あの夜、手のひらの下で息づいていた幼い乳房が、ムッチリと手の平から溢れるほどに成長し、豊かなもち肌になって、指の下にある。
裾野から乳首に向けて、ヤワヤワと揉み上げていく。
「ふぅ〜ぅっ」
指先が、乳首を摘むと、瞳の唇から吐息が漏れた。
雅彦は、瞳の唇を吸った。
舌を差し込むと、ジンの香りと、トニックウオーターのかすかな甘苦さが、伝わってくる。
瞳は、雅彦の首に腕を回し、胸を押し付けた。
乳房を愛撫していた雅彦の手が、内側から襟元を押し開いて、乳房をあらわにした。
雅彦は、瞳の唇から、乳房に唇を移し、乳首を吸い込む。口いっぱいに頬張って、舌先で乳首をクリクリと転がす。
右腕で瞳を支えながら、裾から足に沿って左手を差し込んだ。腕が進むにつれて、着物の前あわせが開いて、緋色の蹴出しが乱れ、内腿の真っ白な柔肌が・・・。
「雅彦さん、私が好きですか〜」
瞳のかすれた声が、雅彦の耳に・・・、
「好きです。大好きです。食べてしまいたいほど・・・」
「嬉しい・・・、わたしも、雅彦さんが好きです。もう、あなたの好きにしてください」
瞳の内股を這い登っていた雅彦の指先が、恥毛に触れた。
あの時は、ほんの生え始めで、その存在を僅かに指先に感じただけだった。
そっと掻き分け、おサネを中指の腹で押さえる。
クリッ、クリッ、クリッ
おサネの背を、指先がくじる。
「ああぁ、きもちいぃ」
瞳のハスキーな声が、唇から漏れる。
雅彦は、中指をおサネの下に回し、割れ目に滑り込ませた。あの時は、固く閉じてそれ以上の進入を拒んだ幼い秘肉が、いまや雅彦の指に開かれて、愛液を湛えている。
ヌルリ〜
指先は膣口まで滑って、また戻る。
ヌルリ〜ヌルリ〜〜〜
「瞳さん、あなたが大好きです。瞳さんは、僕を好きですか?」
「大好きよ、大好き・・・・雅彦さんのお嫁さんにして」
「瞳ちゃん、僕も瞳ちゃんを忘れられずに、今日まで頑張って来ました。僕のお嫁さんになってくれるんですね」」