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瞳の初恋日記
【その他 官能小説】

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瞳の初恋日記-1

1.
 生まれて初めて飲んだ冷たくて苦いビールが、血管を巡って、瞳の身体は火照り、足元が覚束ない。
「あっ」
 瞳が、道を横切る木の根に足を取られた。
「瞳ちゃん、大丈夫」
 とっさに、雅彦は、瞳を腕に支えた。

 意外に重い瞳の体重に、支えた雅彦もバランスを崩し、瞳の身体の下に自分の身体を置いて、瞳を受け止めた。
 二人は、そのまま動かない。
 瞳を支える雅彦の腕の中で、瞳の胸が息づいている。

 乳房と言うにはあまりにも幼い僅かな盛り上がりの頂上に、小豆粒ほどの乳首がある。
 雅彦は、薄いブラウスを通して指に触れた乳首に、頬を寄せた。 
「瞳ちゃん、可愛いい」
「お兄様」
 雅彦は、瞳の唇を吸った。

 未だ大学生の雅彦は、これほど身近に女性を経験したことが無かった。幼いと言っても、中学の3年生ともなれば、半ば大人になっている。胸元から漏れてくる甘い匂いも、雅彦の男を刺激する。

 唇を合わせたまま、瞳に廻した腕に力がこもる。瞳も抵抗することなく、雅彦のなすがまま。
 
 スカートの下から、指先はパンティを潜り抜けて、股間に迫った。
 小さな丘の上には、まばらな恥毛がチョボチョボと散らばっている。
 テント張りの鈍痛に耐えかねて、雅彦はファスナーを下ろし、ペニスを引き出した。鈴口からは、すでに粘液が溢れている。
 そっと粘液を指先に取り、再びパンティを潜り抜け、クリトリスに塗りつけた。
 そっと割れ目を探ってみるが、柔肉はぴっちりと割れ目を塞いでいる。いかにも幼い。

 雅彦は思い直して、手を戻した。
「瞳ちゃん、僕、瞳ちゃんが大好きだ」
 ファスナーから突出している、ペニスを握る。
 
 瞳ちゃんのおマンコ。
 今指に触れたばかりの瞳のおマンコの触感。もし、柔肉を押し開いて、そこに挿入したら〜〜、思い描くと、亀頭は傘を開いて、首を振る。
「ああぁ〜瞳ちゃんっぅ」
 まだ、女を経験したことのない、童貞 雅彦の逸物は、刺激に耐えかねて一瞬にして頂上に達した。
 鈴口から精液が迸った。

 雅彦は、慌てて筒先をそらして、粘液を地上に飛ばした。
 二度、三度と、反りを打って精液を放出した男根が、最後の一雫をたらして、雅彦の指の中で静かになった。
「僕、瞳ちゃん大好きだから、大人になったら僕の嫁さんになってなってくれる?」
 腕の中で、ぐったりと雅彦に身を任せている瞳が、僅かに頷いた〜〜〜・・・
 と、雅彦は思った。

2.
 瞳と雅彦が、山中湖畔で出会う数週間前のこと、
「お兄ちゃん、瞳の家は山中湖に別荘を持っているんだよ」
「凄げえな、お前の友達は、みんな金持ちなんだな」
「うちが一番貧乏だよ。 で、お兄ちゃん夏休みに山中湖でクラブの合宿するでしょう。瞳も、避暑に行くんだって。それで、お兄ちゃんたちのところへ、陣中見舞いしても良いかって聞いていたよ」
「ああ、何か旨い物を届けてくれるんならいいよ」
「じやあ、そう言っとくから」

 瞳は、東京の跡美女学院の中等部3年生。雅彦の妹の千絵子と同級生である。
 雅彦は大学のボート部で、毎年山中湖で合宿をする。
 そのことを知っていた瞳が、憧れの千絵子の兄、雅彦とのほのかなロマンスを夢見て出会いを企てたのである。

 別荘のキッチンで焼いた手作りのチーズケーキを携えて、瞳は雅彦を湖畔の合宿キャンプを訪れた。雅彦は、仲間には妹だと紹介した。

 勧められるままに、生まれて初めて、ビールを飲んだ。ふらつく瞳を心配した雅彦は、未だ飲んでいる仲間を残して、瞳を連れて別荘に向かった。

 新月は、細い鎌のように天空に掛かり、木々の梢を潜り抜けた僅かな明かりが、下草に挟まれた小道を照らしている。
 山中湖畔の林の小道を、雅彦と瞳は、手を携えて歩いた。
 憧れの雅彦との、思惑以上の成り行きに、瞳の胸はピンクのときめきで溢れた。
 大人ぶって飲んだ苦いビールのアルコールが、悦びに浮き立つ足元を狂わせた。
「あっ」
 道に横たわる木の根に足を取られて、瞳は、雅彦の腕に飛び込んだ。
 帰りを急いだ近道での出来事が、二人の将来に大きく関わることを、このときは知る由も無かった。


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