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ハツミ
【OL/お姉さん 官能小説】

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トモキ 2nd Story-2

―リボンを付ける為のフィッティングルームなんて遠回しでふざけた言い方をしたのが悪かったか??

そこで俺は
「フィッティングなんだから大きな鏡がある部屋がいいよなぁ〜」
と明らかにラブホテルを示す様な事を言い彼女の反応を見る。
すると彼女は笑い、俺の腕を軽く叩く。

―こりゃぁ彼女もちゃんとわかっている!

と確信を持った俺は彼女の手を取り自分の指を絡ませ、ホテルまでの道を歩く。
少し緊張しながらホテルの部屋の前までくると彼女が鍵を開けようとしていた俺を呼び止めた。
「ちょっと待って!部屋に入る前に。」
「なぁに??」
と振り向くと
「名前くらい名乗ってちょうだい??私はお姉さんじゃなくてハツミ。」
と言う。俺は名前を聞く事などすっかり忘れていた。
「なるほど!俺は…」
と言いかけ彼女を振り向くと、上目使いで俺を見つめる彼女。思わずその表情にドキっとしてしまった。

―ヤベェ、マジで欲しい。

彼女の唇に自分の唇を近付け、キスする寸前で止め
「…トモキ」
と答えるとキスをした。今更だがもう抑えは効きそうにない。


部屋に入ると俺はハツミのご希望通りに髪にリボンを結ばれた。ハツミも軽い冗談のつもりで口にしたのだろうが、まさか本当にリボンを結ぶことになるとは…。

―まぁその冗談を使ってハツミをここまで連れてきたのは俺なのだから実際にリボンは付けるべきかも知れない…

俺は「どぉお?これで完璧??!!」とハツミに聞いた。ハツミの反応を待っているとベッドに座っていた俺の横にハツミが笑いながら転がってきた。
俺のリボンはハツミの笑いのツボにはまってしまった様だ。ハツミの希望通り可愛い男の子になりきってみたってのにあんまりだ。
何だかおかしな事になってきた、そう思った。しかしここで1つの事に気付く。

―ハツミは可愛いだけじゃぁ、俺の事を特別な存在としては見てくれないんじゃないか?だとしたらここは俺の本当の部分を見てもらうチャンスじゃん?

自分で思うに俺の性格は決して可愛いが最初にくる事は無いはずだ。きっと年上のハツミだからこそ俺の幼い部分が目立ってしまったのだろう。もしくは、ハツミをお姉さま扱いしていたせいで余計に幼く見せていたのかも知れない。
「ハツミお姉さんは可愛い男の子がお好みかと思ったんだけど、可愛いだけじゃだめなわけね?」
なんて言いながら俺は普段の自分で接してみようと行動に移る。
ハツミの顔中に唇を寄せキスを降らせる。
唇、頬、額、瞼の上にまで。
笑いもすっかり収まり少しマジな表情を浮かべたハツミにまたドキっとした。

―なんで俺はこんなにドキドキしてるんだ…!

本気でハツミにとっての特別になりたいと願った。俺の事だけを見て欲しいという欲望がつのる。
その願いを叶える為にはハツミに俺を好きになってもらうしかない。
「こうなったらハツミには俺の良さ全てをわかってもらおうかな〜!」
チャカしながらハツミの服を脱がしにかかった。
仰向けのハツミにまたがり、コートからハツミの腕を抜く。コートをベッドの下に落とすとシャツのボタンに指をかける。


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