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カウントダウン
【女性向け 官能小説】

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-1


ごはんの帰り道。
それでも7時前の私たちはちょっと遠まわりをして
駅まで手をつないで歩いていた。

梅雨前のその時間は日の入りは遅くて
まだまだ明るかった。

ゆっくりと夕陽の川辺を歩いていると
本当に仲のいい恋人同士みたいに思える。

「今日はたくさんのカウントしたね〜」
「だな」
「初デートでしょう。初ツーショット。初プリ。
あ!あと水族館の帰りに近くの海辺に寄って少し遊んだのはさ?
初海にカウントできる?」
「うん。あと里香の初不機嫌、な?」
そう言って蒼くんは綺麗な顔で笑った。

「それはいいのっ!
あと。初デート後のごはん〜!!&初散歩」

今日が楽しくて。
私はちょっと浮かれていた。
5年前、こんなデートがしたかったな。
確かに今日も楽しかったけど
これを16歳で経験してたら。
きっと一生の思い出になったと思うから。

そんな私を穏やかに笑いながら見ている蒼くんは
少し強引に手を引っ張る私に着いてきている。

夕暮れが赤く染まり
今日の1日が終わろうとしている。

「それと・・・・」

くるんと身体を反転させて
蒼くんと向かい合う。

ちょいちょい。と
つないでない方の手で蒼くんの顔を呼べば
「ん?」
なんて優しい顔で足を曲げた。

ちゅっ

「私たちの・・・ファーストキスだよ」

私はつないでいた手を離し
両手を蒼くんの首に巻きつける。
さらに引き寄せて、軽いキスを繰り返した。

それでもドキドキする。

そんな自分を確かめたくて
ゆっくりと唇を重ね
舌を出したら
蒼くんの舌はすでに出ていて
二人の舌が絡まった。

「里香」

切なそうに呼ぶその声に
私の心が反応する。

「りか」

キスの合間に何度も呼ばれ
そのたびに舌がさらに絡み合った。







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