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カウントダウン
【女性向け 官能小説】

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やっとの意志でお互いに唇を引き離し
蒼くんは自分の胸に私の頭をかき抱いた。

「里香。ここ・・・外」
「ん」

ドキドキして呼吸をするのがやっとで
蒼くんの言葉に、たった一言、返事をするのがやっとだった。

「うち来るか」

それは決定権を私にゆだねていて
私の一言で、決まる。

なんて答えようか一瞬の間が空いた後

「里香。俺の部屋に来いよ。
二人で『彼の部屋の訪問』をカウントしよう」

5年前、きちんと付き合っていたら。
そのうち蒼くんが部屋に招待してくれたかもしれない。

私はきっとドキドキしながら
そのお誘いに「うん」と言ったんだ。

あの時出来なかったことを、今するんだ。

「行く」

私は自分の意志でそう答えた。





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