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カウントダウン
【女性向け 官能小説】

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開園と同時に入ったはずなのに
ゆっくりとみて、イルカショーまで堪能して
水族館を出たらもう3時だった。

駅に行く道で
「里香。この後どうする?
俺マジでデートが分からないんだ。
この後、地元に帰ってどこかで夕飯食べる?
食べるならお店は調べてきたけど
どこか行きたいお店はある?
それともこのまま家まで送るべき?」

そんな言葉に唖然として蒼くんの横顔を覗き込む。

何も返事をしない私に
「ごめん。スマートに進める事が出来なくて。
友達にも聞いたんだけど。皆俺が冗談を言ってるんだと思って
まともに教えてくれないんだ」

舌打ちをしながらそう言う蒼くん。
「え!友達に聞いたの?」
「だって、分からないから」
「げ!みんななんだって?」

中学生じゃないんだから!!
ごはん食べるのかな?
お店はどうするのかな?
遅くなる前に送った方がいいのかな?
なんて聞かないでしょ!

ましてあの蒼くんが聞いたとあっちゃ
逆にからかわれてると思うよ!

「デートの後はヤルだろ」って
苦笑しながら答えた蒼くんは急いで
「あ。それはマジで考えてないから大丈夫」
と、否定した。

これが
デートなんてしたことない。
オンナとは寝るために部屋に連れ込むだけだから
と言った人と同一人物なのか?
そう思うと、可笑しくなった。

友達の言ったデート後の希望的予定は
大学生の男の子なら半場当たり前だ。





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