家庭教師、純一-3
「じゃあ、明日の10:00でいい?アパートの近くまで迎えに行くので近くで電話するから。」
「は、はい。了解です。」
レイカは玄関に出た。学校の先生の車に息子の忠は送られて帰ってきた。
レイカは丁寧に先生に礼を述べ見送ったあと、忠に
「先生がお待ちかねよ。」 と少しせかした。
「えー、もう、くたくたやでー。」と言いながら家の中に入っていった。
純一はPM10:00ごろアパートに帰宅した。思いもよらず明日レイカとドライブできることにいろいろと妄想を膨らませた。素人とのセックス経験はなかったのである。
高校のときは、キスとハグ位はあったが、なかなか相手の同級生は敏感な部分まで触らせてはくれなかった。大学に入ってからは通称“一発屋さん”なるものに3度ほど行ったことがあった。旧赤線のピンクのボンボリの灯された一角は独特の妖艶は雰囲気があった。
彼には虫を駆除する誘導灯に向かう蚊の気持ちが分かるような気がした。
サークルなどにも所属していなかったのでなかなか女子と触れ合うチャンスは無い。
もっぱらアルバイトをする苦学生であった。
寝苦しい夜であった。また隣の民家から“やってる声”が聞こえてきた。しかし、明日のためにオナニーをガマンして耳栓をしながら寝た。
7時の目覚ましで起きた。顔を洗うと今の内にとある程度の勉強をした。9時にシャワーを浴び念入りにアソコも洗っておいた。忘れずにコンドームも2個用意しておいた。
9:40分に携帯が鳴った。
「ハロー、ちょっと早いけど。○○のコンビニの駐車場にいるわ。」
「はい、すぐに行きます。」
襟付きの半そでシャツに紺のチノパン、革のスニーカーで出かけた。
車はすぐに見つかった。白のカローラだった。赤のベンツやスポーツカーなら人目に付く
のでこの方が抵抗感がなかった。
「ごめんねー、早かったー?」
「いいえ、全然。」