☆君と結ばれたい☆〜I say I love you〜-2
『今度2人で海行かない?』
これはもしやデートのお誘い…。しかも2人〜。ヤッタ〜!
『モチロンOKです。楽しみにしてるね!』
そして2人で海に行く当日。ずっと楽しみにしていたんだ。急いで支度をして待ち合わせのバス停に行った。
「さすがに30分前じゃ早すぎたか…。」
「あ〜新藤君おはよ。早いね〜」
「おはよ。って堀川さんだって早いじゃん!」
「アハハッ〜気にしない気にしない。」
「ふ〜ん。あ!バスきたよ」
海はバスで20分のところにある。
「いや〜着いた着いた。」「あたし、海に遊びにくるの久しぶり。」
「俺も〜。早く泳ごう!」2人は急いで着替えた。
「えへへっ水着恥ずかしいな」
詩織の水着は白のビキニ。うあ〜鼻血でそ〜。てか可愛いすぎ。
「新藤君、泳ぎに行こう」「う、うん。」
泳いだりビーチバレーをやったりと楽しい時間は、あっという間に過ぎて夕日が綺麗な時間になってしまった。
「楽しかったな〜久しぶりに大騒ぎしたよ!」
「あたしも〜今日はありがとう。楽しかった」
「いつでも誘ってよ。堀川さんの誘いならいつでも付き合うよ。」
「じゃあ、今から夏祭りがあるんだけど…一緒に行かない?」
「夏祭り?でも俺でいいの?」
「…新藤君じゃないとダメ…」
「え?っ…どうして?」
「どうしても!…ダメ?」「…断るわけないじゃん。」
「よかった。じゃ行こう。1度帰ってから待ち合わせね。じゃね〜」
別れてから1時間。待ち合わせは近くの公園だった。俺はどうして詩織は俺とじゃないとダメといったことを考えていた。妙にドキドキし嬉しかった。俺は詩織が大好きだ。この気持ちを伝えないと…。そうだ今日伝えよう…。
「新藤君!お待たせ。」
詩織は浴衣姿だった。またその浴衣姿が可愛いすぎる。
「どう?似合うかな?」
詩織は恥ずかしそうに聞いてきた。
「可愛い…」
俺はその詩織に見とれてしまった。
「新藤君、行こう」
と言って手を握ってくれた。ろくに女子の手なんか握ったことのない俺にはドキドキ!何がなんだか分からなくなった。
「新藤君、あの橋で花火みよう」
そこは少し古い橋だった。周りには誰もいない。絶好の場所。ヒュ〜ッッッドンッ!花火が始まった。2人は、じっと花火を見つめていた。いきなり詩織が
「新藤君。あたしね…新藤君のことが好きッ!」
「えっ!?」
いきなりの告白だった。
「俺も…堀川さ…詩織のことが大好きだ!」
予想外の言葉だったのだろう。詩織は泣きだしてしまった。
「し、新藤君。この橋の伝説しってる?この橋で結ばれた2人は永遠に両思いでいられるんだって。」
俺は詩織を抱き締めた。
「俺はずっと詩織を独り占めしたかった。永遠に好き…愛していく自信がある。君とずっと結ばれたかった。」
「あたしも…」
2人に言葉はいらなかった。抱き合いながらキスをした。
「I say I love you」
俺はずっと言いたかった言葉。絶対に詩織に伝えたかった気持ち。
その後、2人は喧嘩をしながらもラブラブで高校生活を過ごしたんた。あ!そうそう俺たちが結ばれたあの橋。今では『結ばれ橋』と言われ告白の名所なんだって…。結ばれたいと強く思いながらその橋で告白をすると絶対に結ばれるんだって…。これは魔法なんかじゃない。きっと好きな人を思う気持ちが奇跡を呼ぶんだ…。