喪服と薔薇-4
「あっ・・・?!」
その激しい振動に、シフはバランスを崩してしまい、そのまま斜め正面に座るナイトハルトの胸に飛び込む格好となった。
そして僅かな時間彼女の肉体の感触を肌で感じたナイトハルトの中で何か弾けた。
彼の中で今まで我慢していた欲望がここにきて一気に吹き出す。
そして、
「ナ、ナイトハル・・・んぅっ?!!」
突然抱きすくめられたシフが顔を上げた途端、その口は塞がれていた。
反射的に首を横に振ろうとするシフに構わずそのまま唇は割られ、分厚い舌が荒々しくシフの口腔内に滑り込んできた。
生々しい舌がまるで別の生き物のようにシフの口腔内を犯し尽くしていく。
――― ジュグゥゥッ・・・
(・・・っっ!!)
シフの秘所から音をたてて愛液が吹き出すのが分かり、思わず赤面するシフ。
一方でそれに気付いたナイトハルトは、シフをがっしりした両腕で抱きすくめたまま、ゆっくりと唇を離し視線をシフの顔から離すことなく呟いていた。
「・・・良い香りがする。さては“薔薇"から、蜜が吹き出したせいかな?」
その言葉の比喩するところを悟ったシフは赤面し、夢中になってナイトハルトの腕の中で抗った。
「いや!・・ いやだ!!」
だがナイトハルトはシフを抱きすくめる腕の力を緩めることなく、左手をシフの喪服の襟元に差し入れてきた。
「・・・ディアナとは暫くご無沙汰しているのだ。お前もアルベルトとは長らくしていないのだろう?
お互いご無沙汰同士、イスマスにつくまで楽しもうではないか・・・是非お前の“薔薇"を賞味してみたい・・・」
「だ、だれがっ・・・誰があんたなんかと・・!!」
だがナイトハルトは左手で喪服の襟元を黒いレースのブラジャーごと一気にずり下げていた。
たちまち白く豊満な乳房がこぼれ、外気に触れた乳首はピンと立ち、目の前のナイトハルトに自らの存在を主張する。
ナイトハルトは唇を近づけ、そそりたつ乳首を吸う。
――― チュウッ・・・
「あんっ・・・!!」
全身を駆け巡る久しぶりの快感と、
口から漏れる甘い矯声。