しない!-1
2
イかせてください、と。
あやうく叫びそうになって、私は唇をかみ締める。
(んんっ…ダメッ…!なんとかっ、ぬけださなきゃ…ッ!)
勝手な動きに翻弄されながらも、なんとか腰を止めようと意識を集中する。
でもそうすればするほど、蕩けるような快感が、背筋を這いあがってくる…。
(んっ…ひッ・・・♪おねがいっ…こしっ、止まってぇぇ・・・ッ!)
祈ったところで止まるわけもなく、抵抗空しく私は腰を振りつづける――
「あら、意外とがんばるわね…。言われてすぐに‘おねだり’しないコは、本当にひさしぶり…。」
そんな私に、サツキさんは心底感心したようにつぶやく。
「でも、このまま続けたら、本当にこわれちゃう・・・ほら、私の目を見て…?」
つい…と、綺麗な指にあごをすくわれる――見たらダメ――なのに私はされるがままに、その瞳(め)を見つめてしまった。
「ほら、ガマンしないで…?イっちゃうまで、好きなように腰を振りなさい・・・。」
優しく命じられたとたん、私の腰が弾かれたように動きだす。
(あっ?!あっ!あッ♪あんッ♪それダメッ♪いくいくッ、イっちゃうからあッ!!♪)
騎乗位で腰をふりたくられた時みたいに、私は歯をくいしばって快感を堪える。でも、私の腰はそんなのお構いなしに動いて、勝手にペニスを一番イイところに擦(なす)りつけていく――まるで、自分に自分が犯されるような、そんな快感。
(アッ!イイッ♪ココっ…コリコリが、ちょうどイイトコあたるぅっ…♪)
あいかわらず、サツキさんはナカを締めてはくれないけれど、私は勝手にナカをさぐって、気持ちいいトコロを見つけて、そこばっかりにペニスを押しつけていく。
(アンッ♪裏スジっ、コリコリぃって…♪あッ、あッ♪アッ♪アぁッ・・・きもちイイぃぃ…!)
抵抗するのもガマンするのも忘れて、私はイク寸前の快楽に、身も心もゆだねていってしまう…。
「あんっ、うふふ…さっきから、同じトコばっかり擦って。ココが、お気に入りなのかしらぁ…?」
‘私’を迎え入れるように、サツキさんが少しだけ腰をくねらせる。
(アッ、ひッ・・・♪うらすじっ…さっきよりッ、ぁ、あぁぁぁん・・・っ♪♪)
少し動いただけなのに、サツキさんが‘私’の弱点を的確にとらえる。ひだひだがおちんちんにぴったり貼りついて、まるでねっとり舐め上げられてるみたい…。
(あひぃッ!!ごりゅごりゅってぇぇ♪すごいすごいッ、コレッ・・・イクっ…もぉイっちゃうぅっッッ!!!)
さらに強烈になったナカの感触に、私は我を忘れて、うっとりとペニスを抜き挿ししてしまう。
「あんっ、もうイクのね…?イイわよ、いっぱい射精(だ)しちゃいなさい…?ほぉら…っ♪」
(ぉおッ・・・ほおおぉぉぉ〜〜〜ッっっ♪♪!!!)
きゅうぅゥゥっ…と、サツキさんのナカが締まる。
愛液にまみれた肉ひだに、根元も先っぽも裏スジもカリ首もみっちり絡みつかれて、おちんちんがぜんぶ食べられちゃう…!
(ぁ、これ、すごっ…ぁ、ぁん、あん♪あんっ♪あぁぁ…ッッ♪♪)
‘絶対にイっちゃう’と分かってるのに、それでも腰は止まらない。
「あらあら、可愛いお顔…♪いいのよ…そのまま昇りつめて・・・ね…♪」
(あっ、あんッ…いく♪イク♪イクッ♪イクウウぅぅぅッッ!!♪♪♪)
ほんの数秒ももたずに、私はそのままあっけなく、サツキさんに搾りとられてしまった。
(アッ!アンっ♪おッ♪おぅッ…ほぉぉ・・・っ♪…♪)
イった後まで腰はゆったりゆれ動いて、私は発情した犬みたいに鳴きながら、最後の最後までサツキさんに注いでしまう。
「あん、凄い量・・・ウフフ、気持ちよかった…?」
(は、ひぃ…っ♪)
サツキさんがナカを軽く締めるのと同時に、‘私’はびくんと最後の一滴を吐き出して。
そのまま、意識は闇へと沈んでいった。