除夜の鐘-2
「私の旦那は私より8歳年上で獣の様な大男。駄目なオッサン。そうねー、旦那が素面の時にセックスした事ないかも、いつも酔っぱらってたり、ラリってるみたいな時あるし、気持ち悪いよ。本当。・・・なんか変だね。私の話し。あなたが聞きたいのはどんな事やってるか?とかでしょ?私が上よ、いつも。。大丈夫?刺激強くない?、、、そう、スケベな事を迫って来るから、逃げるの、でも、しつこいから騎乗位でやってイカせて終わり。ちゃんとスキンは使う。あー、どうして選りに選ってあなたに話すんだろう?大丈夫?こんな話しして。」千恵はパンダの様な目で彼を覗き込んだ。
「うん、大丈夫。スケベな事って?」彼の目に涙が光ったのかも知れない、が千恵は話しを続けた。
「一通りはヤラされたかもしれない。大人のおもちゃとか、バイブとかはまだいい方かも、チンコになんか埋め込んだり、怪しい薬も持って来た事がある。盛んなドスケベだから。」
「千恵さんは気持ち良くなったりするの?」
「だめよ!全然ダメ。痛かったり気持ち悪かったり、本人だけがビンビンに興奮してるの。本当めんどくさいよ。」
「でも、結局はヤルんでしょ?」
「そうね、それが一番平和に思えてたから。」
「ねぇ、聞いていい?クリスマスの日から後に旦那とヤッた?」
「えっ、・・・・・」
「いつ?正直に教えてほしいけど。」
「あの日。あのイブの日。仕事が遅くなってたから旦那が迎えに来て、家に帰って、、、うちの旦那は博打で負けた日はなぜだか求めて来るの。で、しょうがなく・・・・。」千恵は彼の歪んだ顔を見逃さなかった。でもいくら言い訳しても解決出来る話しでなければ、しかたない事だった。
「ごめんね。私やっぱり軽率だわ。」千恵は自信をなくした。
「もっと詳しく話してよ。どうやって始まったの?」
「えっ、・・・・車で帰ってから、私が化粧を落としていたら、旦那がトイレから出て来て、鏡で見てたらパンツの上から自分で触っていて、既に勃起してたわ。布団に行くとウィーンて音がして、クネクネ動く電動コケシ持ってて、私のオマタに入れようとしてたから、「嫌だって」思って、少しだけ遊ぶふりしながら逃げたんだけど、しつこいから合体しちゃった。」
「合体ってどっちがしたの?」
「・・・えー、言うのー?、・・・私が、、、私が旦那の上に股がって、パンツ脱がせて、手で扱いたわ。チンコが硬くなったから、コンドームをはめた。少し腰を浮かせて、旦那のチンコを手で持ってオマンコに誘導したの。濡れるまで少し動かしていたら旦那が手に唾を付けて自分のチンコに塗りたくったから、そのままゆっくり腰を下ろしていって、後は気持ち良くなる様に腰を振ってた。5分か10分かわかんないけど、膣の中で射精を感じたから、止めてチンコを抜いて、旦那のチンコが萎えてきたらコンドーム外して、拭いて終わり。・・いい?これで。聞きたくないでしょ?」千恵は自己嫌悪に陥りながらも開き直って記憶を羅列した。
「なんかすごく悔しい感じ。けど、もっと嫌なのは話しを聞いて興奮してる自分がいるんだ。」彼のズボンは明らかに膨らんでいた。
「しかたないわよ、男性なんだから、こんな話し聞かされれば普通興奮するでしょ。」千恵はズボンの膨らみにそっと手を置いた。
「どうしていいかわからない。」彼の顔が歪む。「もう!どうすればいいかって、出すしかないでしょ!」千恵は心の中でそう呟いた。赤ん坊をあやす様にズボンの上から軽くトントンと叩いた。
「もうじき除夜の鐘が鳴るね。あなたにとって今年は最悪の年でしたって感じでしょ?どうすればいい?私を抱いてみる?」千恵は話しを変えてみた。
「何時に帰るの?悔しいけど旦那が待ってるんでしょ。」
「平気よ。今日は泊めてもらうつもりできたんだけど、年末年始空けといてって行ったでしょ。」千恵は立ち上がって顔を洗いに行った。