狂い始めた未来-1
暗い箱から出されて首輪を着けられる
まだ、意識が朦朧とし、抵抗しようにも力が入らない
夢?現実?
分からない
確かなのは、夢にしてはハッキリと臭う、男女の行為臭
臭いの元を見ると白濁液がこびり付いた制服を纏う女の子
奴隷…
そこで、思い出す
奴隷として新しく学園に入学した、いや、させられたんだった
薄々は分かっていたが、ここまでの行為が許されるの?
そう考える間にズルズルと引きずられて行く女の子
「どこに…」
まだ何かする気なのか…
「まだ使えるだろ?この穴」
女の子を指差し、言う男
穴…
本当に人間として扱われてないのが分かるのに充分な言葉だった
「貴方も人の心配してる場合じゃないわよ」
白衣を着た女性、多分保険の先生だろうか
彼女は不敵な笑みを零しながらヒカリを前に立たせる
「あの…先生は奴隷じゃないんですか?」
学園の女にも奴隷じゃない人が居るのだろうか、ヒカリは疑問をぶつけた
「奴隷?ワタシが?あり得ないわね、奴隷になるのは平民だけよ、ワタシみたいな金持ちは特別なのよ、面白いから学園に居るだけよ」
金持ちは特別
始めて知った
いや、本当だろうか?
見た限り先生は金髪に大きな胸、明らかに奴隷対象にされる人だ
歳が35歳以上?
いや、そうは見えない
「考えても分からないわよ?大人の世界は複雑なのよ」
先生に考えを見透かされて黙り込む
「無駄話は終わりにして始めるわよ、それとワタシはマリアよ」
マリアがそう言うとヒカリを運んで来た男達4人が二人組に別れた
二人は出口を塞ぎ
二人はヒカリのすぐ後ろに
「一体何を…私もさっきの女の子みたいに…」
不安がるヒカリに優しく笑うマリア
「違うわ、貴方は1ーA(口組)に入るからさっきの女の子とは別よ」
口組?
「口組って…口を使うって事…?」
「そうよ、比較的に楽なクラスよ、嫌なら違うクラスに行く?」
ヒカリは首を振る