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盗撮男の幸運
【スポーツ 官能小説】

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盗撮発覚-1

 赤いスコートがひらひらと揺れる。女子高生のハリのある太ももが惜しげもなく晒され、時折濃紺のブルマを覗かせる。
 高校一年生の亀山楽太郎は、校庭の茂みからその桃源郷を撮影していた。
 ブルマなどアニメや漫画の中だけの存在と思っていた楽太郎は、高校に入り女子テニス部の短いスコートと、アンダースコート代わりに穿かれるブルマに衝撃を受けた。
 うら若き乙女の臀部をこの上なく美しく引き立てる衣装の虜になった。しかし、その魅惑の布は平凡な――いや、冴えない男子高生には手の届きそうにないものだった。
 まず男性が身に付けるものではないので、入手するのが困難である。ただでさえ絶滅寸前の代物だ。その代わり通販で手に入れることは容易い。だが、そういうことではないと思った。
 女子テニス部の恋人をつくり、恥を忍んで、というか破局を覚悟して目の前で穿いてもらう道もある。そのままいかがわしい行為も行えるのだからそれが最も満足度が高い。しかしそれは最も難易度の高い選択でもあった。
 結局楽太郎は、元々趣味であった撮影という行為でブルマに近付くことしかできなかった。写真で、動画で、女子テニス部員の扇情的な姿を映し、夜な夜な自らを慰めていた。
 中でも、二年の古賀玲奈はお気に入りだった。女子テニス部でもひときわ美少女で、胸も尻も大きすぎず小さすぎず、長く引き締まった脚はスコートの中のブルマが見えずとも楽太郎を高ぶらせた。
 長い黒髪を、運動時にはポニーテールにする。そんな姿も魅力的だ。部員とも明るく話している様子で、内面もすばらしいと感じられた。
 気付けば楽太郎は欲望の発露を、ほとんど玲奈を想いながらするようになっていた。盗撮した映像を食い入るように見ながら快感を貪った。
 そして今日も、卑劣な盗撮行為で女子テニス部員の肢体を我がものとしている。
 玲奈が一番ではあるが、やはり他の女子もいいものだ。尻の形も太ももの太さも十人十色である。
 いや、自分が愛するのは古賀玲奈だけだ。そう気を改め彼女を探すが、カメラで捉えることはできない。
 どこだ? 先ほどまではいたはずなのに……。
「きみ……何してるの?」
 楽太郎が顔を上げると、探していたはずの玲奈がそこにいた。


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