一周忌に愛をこめて-4
8.
「潤子、じゅんこ」
私は、自分の名を呼ばれて、はっと振り返りました。
ああ、これは、ヒデオさんの声。
ヒデオさんとの契りの頂点で、私の魂は未だ生きている身体を残して昇天してしまいました。
49日に、閻魔様の審判があり、お前は未だ現世に未練があり、このまま冥土に行っても成仏が出来ない、天国に行く許可はするが、一周忌までの執行猶予と宣告されました。
そんなわけで、三途の川を渡ることなく、ヒデオさんの身辺をうろうろと、ホームレスのようにさ迷っていました。
ヒデオさん、私ここよ。 ここにいます。
私は急いで、ヒデオさんのそばに駆け寄りました。
私が、ヒデオさんと合体すると、ヒデオさんの物が、胎内に入ってきます。
ああ、懐かしい〜、少し頼りない感じはするものの、感触は1年前のあの時のまま。
ヒデオさんの物が、はち切れんばかりに私の中に満ちています。
ヒデオさん〜ヒデオさん、潤子よ、また会えて嬉しい。
ヒデオさんの物が、私の中で反り返り、震えています。
ヒデオさん、もうイクの、
潤子も一緒に、ああぁヒデオさ〜んぅ
「潤子、もうイキそうだ、君も一緒にイコうよ」
「あたしもイクわ、ヒデオさん」
鈴口から、精液が迸ると、コンドームが、がじわっと男根の根元を締め付ける。
締め付けは、根元から、じわじわと雁首に進み、男根全体が潤子に抱き締められているように。
「ありがとう、ヒデオさん、とても好かったわ。 お陰で成仏できます。 ヒデオさん、本当に有難う、愛しているわ、ごきげんよう、さようなら」
おわり