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一周忌に愛をこめて
【女性向け 官能小説】

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一周忌に愛をこめて-1

一周忌に愛をこめて
1.
「潤子さんが倒れた」
 ショッピングセンターの外れにあるダンス・スタジオの入り口に、常連が一塊になって、ひそひそと顔を寄せ合っている。 世話役の茂子が眉にしわを寄せて、ニュースを伝えている。
 
運動不足を補うため、元気な中高年ダンスの仲間が、週に一度集まって、汗を流している。 始めてから、かれこれ1年になる。 その仲間の一人が、脳梗塞で倒れたと言うのである。
 
 茂子が病院に問い合わせて、病状も落ちついた5日後に、ダンス仲間が潤子の病室を訪れた。 ベッドの潤子は、泣いていたのか、目が赤くはれている。
 
潤子は3年ほど前に夫に死に別れ、天涯孤独の身だと言う話であった。
話す言葉は乱れ勝ちで、精神的な不安定によるものか、脳梗塞の後遺症によるものか、計りかねた。 同じような年代の訪問者も、我が身を振り返ると、深刻な雰囲気に包まれた。

 又、来るから、と云って病室を出たが、結局訪れる事のないまま、1ヶ月が過ぎた。
 潤子が退院をしたと言う話が伝わってきた。
もう、一人暮らしは無理なので、プライベートの老人施設に部屋を買って、そこに住むことになったと言う。

2. 
ヒデオは、週末を控えた金曜日に、花束を持って、潤子のいる施設を訪ねた。 こじんまりとした、ホテルと言った感じのホームの2階の奥に、潤子の部屋はあった。
 「まあ、嬉しいわ」
 潤子は、顔をほころばせて喜んだ。 半身に軽い麻痺が残ったので、毎朝、リハビリをしていると言う。
 「この歳じゃ、幾ら頑張ったって、辛いばかりで、思うほど良くはならないのよ、と言って他にやることもないし・・・」
 ベッドの中で、潤子は寂しげに笑った。
 「ヒデオさんに来てもらうのは、誰に来てもらうより嬉しいわ。 でも、こんな体を、貴方に見せたくなかった」 潤子はそういうと、目を伏せた。
 
 ヒデオは、潤子には特別な感情があった。 潤子もそうに違いない。
 3ヶ月程前のこと、ダンスの練習が終わると雨が降っていた。
 運転の苦手な潤子は、いつもバスで通ってきていた。
 ヒデオはこの日、妻が実家に帰って留守だったので、潤子を家まで送ってて行くことにした。
 男と女の集まりなので、特定の女性と親しくすると何かとうるさい。
 この日は雨だったので、ヒデオは自分なりにそれを言い訳にした。
 
 踊っていると、特別な関係がなくても、なんとなく好ましい人と、そうでない人が出来てくる。 いつもニコニコ笑顔の美しい潤子は、ヒデオの好きなタイプだった。 潤子の方でもそれを感じているらしく、それとなくヒデオの近くにいて、踊る機会が多かった。
 「奥さんに申し訳ないわね」
 車に乗ると、潤子は嬉しそうな声で言った。
 ヒデオが左手を伸ばすと
 「運転が危ないわよ」
と言いながら、手を握り返してきた。
 家の前は、木立に包まれ、真っ暗闇。
 「サヨナラ、 おやすみ」
と言葉を交わすと、どちらかからともなく唇が近寄った。
 乳房の豊かな潤子の胸が、悶え、震えた。 唇が離れると
 「お茶、飲んで行かない」
潤子が誘った。
 「うん」
 ヒデオの男根は既にズボンを突き上げ、痛いほど勃起していた。
 (お茶と言っても、部屋に入って二人だけになれば、どうなるか、予想がつく)
 ヒデオは、今ここで、急速にこれ以上進むのが、なんとなくためらわれた。
 「今日は遅いから、今度にするよ。 玄関に入るまで、ここで見ていてあげるから・・」
 「そう、 じゃ又。 今日はどうも有り難う、今度ね」 「じゃぁ 今度ね」



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