一周忌に愛をこめて-2
3.
二人で共通の秘密を持ったため、人前では却って、お互いに空々しい態度をとるようになった。その事はむしろ、お互いの胸の内のもやもやを、日増しに増殖していくようである。
潤子は、ヒデオとの約束の“今度“が来るのを、心待ちにして、悶々の日々を送っていた。
ヒデオと唇を重ね、一度身体が火照ってしまうと、夫を亡くした後の空虚な夜が、いっそう空しく、ヒデオを思うと子宮が疼く。
結局、“今度ね”といったヒデオとの約束が果たされないまま、潤子は倒れてしまった。
「ヒデオさん、お願があるの」
「うん」
「手を握ってくれない」
目を伏せたまま、潤子が云う。
ヒデオは、ベッドの脇に腰を落とすと、上掛けの下に手を差し込んだ。 潤子の手は、柔らかくて、暖かい。
そっと力を込めると、むさぼるように握り返してくる。 寝間着の袖から、腕に沿って手を差し込む。 指先が、乳房に届いた。
手のひら一杯に、乳房が広がる。 むっちりと張りがあって、暖かい。
「手が冷たいだろう」
「ううん、 気持ち好いわ」
乳首が指の下で、ぷりぷりと揺れる。 手をずらして、サワサワと脇毛を弄る。
「くすぐったくない」
「ううん、好い気持ちよ」
潤子が伏せていた顔を上げて、上気した目で、ヒデオを見る。
「すみません、 ドアのロックをして頂けません?」
ヒデオが、手を袖口から抜いて、立ち上がる。
ズボンの前が、テント張りになっている。 さりげなく横を向いて、潤子の目から逸らしてドアの方に向かう。
ベッド脇に戻る。
「抱いて下さい、 お願い」
潤子は、両手で顔を覆っている。
「こんな体になってしまって、無理なのは分かっています。 でも、駄目元ってあるでしょう。 今言わないと、もう言う機会が無いわ。 言うだけでも言わして下さい。
この前、今度っておっしゃったの、ずっと待ってましたのよ。 それだけでも、楽しかったわ。 でも、もう、時間が無くなりました。
・・・・ごめんなさい・・・黙って、そっとお帰りになって・・・」
4.
ヒデオは、靴を脱いでズボンとブリーフを一緒に下に落とすと、潤子の脇に体を滑り込ませた。
「ヒデオさん」
潤子は、ヒデオに体を寄せようともがく。
「そのままでいいよ」
ヒデオは、左膝を潤子の内股の間に割り込ませ、左手で乳房を覆う。
右肘で上体を支えると、状態を起こして潤子の唇を吸った。
ふっくらとした、マシュマロが、口に溢れる。
舌を入れると、潤子の舌が絡んでくる。
腰を上げると、両膝を揃えて、潤子の膝の間に割り込んだ。
亀頭の先で、潤子の股間を探る。
陰毛のさわさわした感触から、下にずらして、クリトリスの裏に鈴口を沈める。
二度三度と繰り返して腰を使うと、先走り腋が肉の花びらを濡らして、滑りが良くなる。
更に気を込めて突きを入れると、亀頭の先が花びらを割って、空割れに滑り込んだ。
「入れて」
指に唾を含ませて、肉棒を濡らす。
腰を下げ、軽く腰を使う。
亀頭の先が、空割れを滑り、クリトリスの裏を突き上げる。
「ああ、ヒデオさん」
「潤子さん」
腰を立て直すと、陰茎に指を添えて、鈴口を膣口に誘導する。
クイっと腰を入れると、亀頭は潜り込んだ。
「潤子さん」
尻に回した手で体重を支えると、さらに男根を押し込んだ。
亀頭は膣壁の粘膜を押し分けて、進入する。
ああぅぉうううぅぅぅ
潤子が腰を振るわせる。
ヒデオも、調子を合わせて腰を煽ると、恥骨が潤子の恥骨に当たって止まった。