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噂をすれば恋
【女性向け 官能小説】

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「山梨だからいつも会えるというわけにはいかないけど。
何かあったら力になるから。
ただ、いい男だってことは同期の俺と森川が保証するよ」

と言ってくれる。
女にだらし無いのに、いい男、ねぇ?
男が言ういい男って?仕事が出来るってこと?
何かあったらって?
他の女ともめたらってことですか?

あいまいに笑ってその場を離れたけど
あ!と思いついた。
私、加藤さんの事ふっきれた。
一緒に話してても、気にならなかった。というより
金子さんの事ばかり考えてた。

それだけでも一歩前進だ。

ズズズッと熱いコーヒーを飲みながら
3日後の金曜日はどこに連れて行ってくれるんだろう。なんて
楽しみにしている自分がいた。

だから木曜日に
「明日は大丈夫だろうな」
ってスマホに来たメールは読んだ次の瞬間に保存した。

他の人が読んだら何も意味のない
ただの食事の(金子さんからしたらセックスの)約束メールだけど
初めてのメールだから嬉しくなった。

こんな私を見たら
すみれは笑うにきまってるな。

そう思いながら
「美味しい料理期待してる」
と打って、そして少し考えた。

金子さんが私の存在を負担に思わないように。
「エッチも期待してる」
と続けて打って、決心が鈍らないうちに送信した。

抱いてほしいのは嘘じゃない。

「真樹。社内メールは絶対に使うなよ!
誰に見られるか分からない」

とテレ隠しの返事が来て笑った。

あ。すみれにお土産にもらった
フランスのレースの下着。おろそう〜っと。

「へぇ。勝負するんだ?」
すみれのそんな声が聞こえた気がした。





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