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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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愛しているからこそ…ツライ-4

「ちょっと!聞いてるのっ!」
「あっはいー」

僕は、彼女にまた無理して体を動かした事に関してお説教を受けていた。
学校で目を盗んで少しくらいは大丈夫だろう、とジョギングをしたのがバレたか。

「全く、そりゃーまぁ私も君が病気なの忘れつい走らせてしまったけど、もっと自分の
体を理解して!…それで急に倒れでもしたら私は…私はもう」

僕の体のワードが出て、怒りの次に涙が…、こんなつもりは無かったのだが

彼女から笑顔が消えた…いや僕が消してしまった。


「ゴメン、杏…心配掛けて。」


そっと涙顔の彼女の髪に触れ彼女と距離を縮める。僕だって彼女のそんな顔は見たく無い


「もう!全くだよ、私だって…絆の事」

何か言いかけた様だが、僕と彼女は完全な恋人同士では無く、ただ仲の良い幼馴染と
よくクラスの人にからかわれたりもする。

僕はこの状況を別に誤魔化す訳では無いが、僕らが今座ってる草原の近くで咲いている
花を、心を痛めつつそれよりも大事な存在の為、採りそれを器用に泣く元気の無い彼女
の指に潜り付け。

彼女もそれに対し力の無い声で「何してんのよ」と言いつつも僕はもくもくと手を動かす

「あっ…」

そして今、彼女の綺麗で可愛い人差し指に、指輪にも似た花と草で出来たリングが完成し
杏はそれを見るや否やボーとそれを眺め。

「これって」
「心配かけたお詫び…」

そう、これは決して

「んもぅー、ホント器用よね、流石小さい頃から芸術に触れてる事だけあるわね。」

僕はこれでも、美術は得意でそれに関して通知表はいつも5…、といって他の科目が
駄目とかじゃなく、他のものは体育以外平均よりちょい上だ。


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