少女の穢れ-1
12月11日 計画実行の日
美涼は予定通り、ほぼ11時30分に帰宅する。
あの時同様鞄から鍵を取り出し、解錠すると無言で室内に入る。
母親の帰宅時刻が18時30分から19時前後で、買い物の有無により帰宅時間が若干振れる。
一方美涼の帰宅時刻はほぼ一定で、計画は美涼の帰宅とほぼ同時に始められた。
11時32分
帰宅した美涼の後を追う様に、宅配便業者を装い玄関のベルを鳴らす。
チェーンロック越しではあるが、ドアは開き制服姿の美涼が応対する。
荷物の大きさから言っても、チェーンロックを外さざろう得ないサイズを用意して来た。
受領印を求めるとロックが外され、ドアを開け荷物を運び入れながら玄関内に侵入する。
すかさず背中を向けた美涼のウエスト周辺、ブラウス越しにスタンガンの先端をあてがうと青白い光が飛び散るが慌てず十数秒当て続ける。
崩れ落ちるよううつ伏せで倒れこむと、肌を一部露出させ再びスタンガンの電流を流し続ける。
もちろんこれで人形の様に無抵抗になり、事が全て上手く運ぶと思うほど甘く考えてはおらずここからが時間との勝負となり手際が問われる。
何度もイメージし練習を繰り返した事を思い出しながら作業に望む。
うつ伏せ状態の背後から馬乗りになると、ポケットから用意したストッキングで口に猿轡を咬ませる。
次いで両腕を後ろ手に縛り上げ、同様に両脚足首部と膝周辺部の二カ所をストッキングで拘束する。
更に目隠し数十秒で少女を制圧する事に成功する。
最終目標を考えれば目隠しの必要は無いが、この場合は視力の感覚を奪う事が目的である。
玄関ドアのロックを確認した上で、ドアホンに残っている自分の画像を消去する。
美涼の部屋に宅配荷物を装った段ボール箱を持ち込む。
事前に部屋の見取り図は手に入れておいたので、おおよその見当はついていたが思った通りの間取り配置であった。
ここで拘束した美涼が不要に暴れ物音を立てない様に、用意した台詞を聞かせ物取りをにおわせ用が済めば解放される事を暗示させる。
視力が失われている事とスタンガンのショックで抵抗力は失われており、美涼は身を守る様に丸まり暫くはこれで時間が稼げる。
再び美涼の部屋に入るとカーテンを閉め室内灯を点け、持ち込んだ段ボールの荷を解き用意した三脚にビデオカメラ二組をセットする。
一台はベットを真横から全体が捉えられる様に、もう一台は足元からベット中心部を捉えられる様に配置する。
更に接写用に用意した三台目の動作を確認し全てのビデオカメラの録画を開始する。
腕時計に目をやるとここまでの所要時間が30分とほぼ計画通りの進捗状況である。
丸まる様に横たわる美涼を抱き上げベットの中心に運び、ここにきて「欲望成就」への実感が全身に込み上げてくる。
まず自らが全裸になり下半身に黒いタイツを着用すると、十分いきり立つ陰茎ををタイツに空けた穴から引き出す。
ひどく滑稽な姿ではあるが、これはA.V.男優を真似た物で実に良いアイデアだと思った。
性交時に自身の余計な部分が隠れ、尚且つ美涼との結合部が引き立ち録画された物にそれは反映される。
ここで千章は時計のアラームをセットし三度確認する。
母親の帰宅時刻が18時30分から19時前後で現在12時05分。
計画ではレイプする時間は2時間、その間美涼を犯し辱めそれを三台の機器で撮影記録する。
そしてそれが可能な時間であり限界だと結論付けていた。
その後一時間かけ美涼を脅し賺し口止めし、「継続的なセックス」に応じさせるのである。
もちろんレイプ行為を「撮影」した事を伝え、応じなければ「撮影」したものを流通させると・・・
母親が帰宅するまでには、極力「平常時の精神状態」近く戻ってもらわねばならない。
その為の時間的猶予が3時間強であると計算し、美涼には必要不可欠であるとも思われた。
一連の流れは繰り返しシュミレーションし、多少のイレギュラーを考慮してもこの場を15時までには離れねばならない。
いくら口止めしても本人の状況が明らかに異常であれば、帰宅した母親が感じ取るであろう。
ベット上制服姿のまま身を丸める美涼、その下半身に千章の指先が伸びグレンチェックのミニスカートを捲り上げる。
質素な生地の純白のパンティーで、高校2年生にしては何とも飾り気が無いが逆にその清楚さが何とも言えない清潔な色香を感じさせる。
清楚な布切れはしっとりと汗を吸い、素肌に密着し露骨な線を描き少女の中心を包み隠している。
薄布一枚隔てた向こう側に期待が大きく膨らみ、千章の指先がその薄布の縁に掛かり丸める様に下ろす。
欲していたものを目前にし、どうにも気持ちが抑えられなくなってきている。
かなり窮屈な体勢ではあるが、最低限少女の性器を露出させ性交するに差支えの無い状態を造る事に成功する。
現在両腕を後ろ手に縛り上げ、同様に両脚足首部と膝周辺部をストッキングで拘束している為下着は膝上までしか下ろせない。