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噂をすれば恋
【女性向け 官能小説】

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-8


「彼女がいると知られていない人がいいと思うんですよ」
「なるほど」
「なんていうんですかね夢を読む、的な?」
「なるほど」

私の言う言葉に小さく笑う。

「女性は受付の村松さん。男性は海外事業部の森川さん。
このあたりですかね」
「あっはっは。見事に可愛い系とカッコいい系を引っ張って来たな」
「まぁ、万人受けするということで」

加藤さんは飲みかけのコーヒーを飲み干すと
読みかけの資料もしまいこみ

「じゃぁ、森川には俺が話を通す。同期だ」
「あ。お願いします」
「さ。打ち合わせに行くぞ」

加藤さんは今までの顔から仕事をする男の顔になった。
カッコいい。

けど、そろそろ本気であきらめなきゃ。
私は先週の合コンで会った
金子さんの事を思い出していた。





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