遭姪Ω-1
「えりこ…… 恵利子のまんこに、マンコに射精して…… 恵利子は俺のモノ……」
うわ言の様に俺はそう呟きながら、陰茎を扱き先端部をあてがうべくにじり寄る。
刹那、そんな想い凶行を察してか、恵利子が意識を取り戻す。
当然の事ながら乱れた着衣に気付くと、気も狂わんばかりに暴れはじめる。
その拍子にテレビからヘッドフォン端子が外れ、画面映像に連動した淫靡な声が解き放たれる。
慌てた俺はテレビの電源を切ると、再び恵利子に圧し掛かろうとするが……
次の瞬間強烈な衝撃で、身体が弾け飛び壁に叩きつけられ頭を打つ。
意識が薄れて行く事を感じが、数秒もせずに両肩に走る激痛に意識を覚醒させられる。
(関節、両肩の関節を外されたらしい)
激痛にのたうち、仰向けの状態で芋虫の様に這いつくばる。
「うぐぅぅぅ」
呻き声をあげ苦しむ俺は、一体何が起きたかも解らなかった。
ふと顔を上げると、11歳の少女の足元に平伏しもがき苦しんでいた。
そしてつい先程まで、性的いたずらをしようとした少女に助けを求める。
しかしその助けを求めた対象が、俺を痛めつけた相手である事に気付かされる。
恵利子は侮蔑する様な冷たい表情を浮かべ、突き刺す様な視線で俺を見据えていた。
それは普段の愛らしい恵利子から、到底想像出来ない表情であった。
そして可憐な口元から発せられた次の言葉に、俺の心臓は凍りつく。
「彼方では私を守れない、彼方は私に似つかわしく無い、彼方にはその覚悟は無い」
何を言われているかも理解出来ず、ただ自身が知り得る恵利子の声質と明らかに違う声とその言葉に震え上がる恐怖を感じる。
肉体的苦痛と精神的恐怖に脅える俺に、恵利子は無言で拳を振り下ろし頭部を激しく打ち据えて来る。
一発、二発、三発…… 七発目の時に、俺の意識は遠のいた。
…… 夢 ゆめを見ている。
夢を見ていながら、それ自体を“夢”としっかり自覚している自分が在った。
可笑しな感覚である。
しかし、それでも幸せだった。
成長した恵利子、おそらく女子高生くらいだろうか?
その“恵利子”が俺に跨り、騎乗位で自ら腰を揺り動かしている。
それに呼応する様に、胸元の膨らみが大きく揺れる。
…… 堪らず俺の陰茎が飛沫を上げるが、陰茎の硬直は失われず、恵利子の艶めかしい腰つきは一向に動きを止めない。
「あっ、あぁぁ、あぐぅぅ……」
俺は情けない喘ぎ声を上げながら、繰り返し繰り返し、射精を繰り返す。
精巣が空っぽになるまで、射精を繰り返す。
「えっ、えりちゃん、も、もう、もう空っぽだ…… もう許して、欲しい」
堪らず恵利子に許しを乞う。
「…… ……」
恵利子は“あの時”の侮蔑の表情を浮かべ、何か言葉を発しているが聞き取る事が出来ない。
俺が意識を取り戻したのは、自室では無く病院のベットの上であった。
全身には無数の殴打跡が有り、両肩の関節は外され顔は腫れ上がる程の暴行跡があった。
そしてそれとは別に、異常なまでの“渇き”を感じた。
それは口中に留まらず、全身から感じる“渇き”であった。
両親が言うには空き巣と鉢合わせになり、激しい暴行を受け気を失っていたところを発見され病院に運び込まれたらしい。
当然その話を否定する事無く、俺は沈黙を守らざろうえなかった。
その反応をまるで察するかの如く、空き巣被害の届け出は見送られる。