〈恥虐の花嫁・銭森春奈〉-5
『まさか……御主人様の目の前で、他の男の身体で感じたりしないわよねえ?』
「ッ!!!」
タムルと専務は胸元を守ろうとする肘を掴み、力任せに押し退けた。
そして左右に陣取る鬼畜は口を開け、ベロリと舌を伸ばした……。
「嫌あッ!!嫌あぁぁッ!!!」
がら空きの胸元に二匹の鬼畜は顔を近付け、上目遣いで春奈の顔を見る。
姉妹を拉致され復讐に燃えていた刑事の肩書きを持つ美少女の、発狂寸前の悲哀と悔恨にひしゃげる表情を楽しんでいるのだ。
「嫌よぉッ!!い、嫌だッ!!嫌だッ!!」
束ねられてしまった脚で床を踏み締め、仰け反るようにして二匹の食害から逃れようと試みている。
その短くされた脚は二匹の脚に押さえ付けられ、床に縫い付けられて沈黙させられた。
『綺麗なピンク色……ウフフ……とっても美味しそう……』
「やあぁぁぁ!!やめてえぇぇ!!!」
『姉妹の中で一番美味そうじゃねえか?堪んねえぜえ……』
逃れようと藻掻く身体は自ら舌への接触を招き、チロチロと蠢く舌先に乳首はムクムクと膨れた。
『麻里子さん……ウフッ、ごめんなさい、あの“牝豚”はね、一番貴女の事を心配してたの……まさかレイプされてこんな簡単に感じちゃうなんて、夢にも思わなかったでしょうねぇ?』
「か、感じてないぃッ!!馬鹿なこと言わないでよぉ!!」
タムルは景子にしたように、ねちっこく舌先で乳首や乳輪を舐め回し、専務は欲望に任せるがまま、歯を立ててコリコリと噛んだ。
「やだあぁ!!こんなのやだあぁぁ!!」
つい数時間前に初体験を終えたばかりの春奈には、二人掛かりでの愛撫は未経験である。
女体の反応を見透かしたかのような、優しい愛撫と激しい愛撫が同時に敏感な突起物に襲い掛かってくるのだから、屈辱的な悶えが止まらなくなるのも無理もない。
手錠での拘束さえ無かったなら、専務やタムルにも戦いにおいて遅れは取らないだろう春奈だが、こと性遊戯となれば、百戦錬磨の鬼畜達には敵うはずはなく、幼い肉体の春奈には抗う術も耐性も持ち合わせてはいなかった。
『瑠璃子って便器女、いったい何しに来たのかしらね?牝豚(麻里子)が必死に庇うから、どんな綺麗な牝かと思って期待してたのにさあ?』
『その節は失礼しました。まさか生まれつきの馬鹿とは知らなかったもので……』
「もう言わないでぇ!!もう…もうやめてよぉッ!!!」
麻里子や瑠璃子を蔑む台詞を浴びせられながらも、春奈の胸の尖端は肥大していき、より刺激を求めて神経は研ぎ澄まされていく。
消えない感情に顔は燃えたように赤くなり、それは胸元にまで及び始めた。
まるで性の快楽に目覚めたかのように……。