〈恥虐の花嫁・銭森春奈〉-19
『グッフフフ……ワシ無しでは生きていけん身体にしてやる……美津紀のようにのう!』
「ッ…!!!」
サロトは肛門から引き抜いた肉棒で、ズブリと秘穴を貫いた。
そして背中に腕を回して息も出来ぬほどに、春奈を思い切り抱き締めた。
「ぐぶッ…ぐッ……はひぃ!!あひッ…!!」
『ワシは…ワシはこんなにも春奈をッ!好きじゃ!好きなんじゃあッ!!』
バチバチと互いの下腹部が衝突しあい、肉棒が子宮の入り口をガンガンと殴り付ける。
専務によって解された肉壁はサロトの亀頭に必死に絡み付き、暴力を終わらせる射精を欲して縋った。
(嫌……私を…離して……)
呼吸もままならず、股間の痺れは全身に伝播していき……春奈は虚ろな眼差しで頭上の鉄パイプを見て、ポカンと口を開けた……。
『好いじゃろう?ワシは好いじゃろう?愛しておるぞ春奈ぁ!!』
一方的な想いを断れないまま、熱い抱擁と接吻に身悶えながら、春奈はサロトの遺伝子を子宮に受けた……罵倒・嘲笑・暴力……欲望を吐き出して満足した、汗塗れなハゲオヤジの顔を至近距離で視認した春奈は、そのまま意識を失って闇に飲まれた……。
………………再び意識を取り戻した時、部屋には春奈ただ一人残されていた……起き上がる事も出来ず、身体を捻りながら辺りを見回すと、自分が放り出した生卵の海と、押し潰された糞の山が見えた……。
「……う……んぎ………」
春奈は、スーツに染みた生卵と糞のベタつきを今更に背中に感じながら、この部屋から逃げ出そうと足掻いた。
春奈は渾身の力を込めて上体を起こし、俯せになって床を這おうとした。
……凌辱に体力は尽きており、脚にも力が入らない……快感など全く無かったはずなのに、腰が抜けてしまっていたのだ……。
「ッ…!!!」
俯せになって広がる視界……そこには浣腸器とゴムで束ねられた陰毛が放置され、その傍らには鈍く黒く光る革のマスクが落ちていた……。
「う…んうぅッ……」
芋虫のように床を這い、春奈は進んでいく……力を込める度に肛門はタムルの精液をビュッと飛ばし、秘穴からはサロトと専務の精液が垂れて糸を引く……無様で笑えぬ悲壮な愛玩動物は、愛しき姉の“遺品”の傍に到達した……。