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恋心あれば水心
【女性向け 官能小説】

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-1

真剣な山田さんの目を見て
何も考えずに身体が動いた。

スローモーションのように山田さんにキスをした。

1ミリたりとも動かない山田さんに
角度を変え、ついばむ様なキスをする。

突然頭を右手で抑えられ
歯が当たるような激しいキスをされた。

「ん・・・・っ」
「男のコト、試してんの?」
「ちがっ・・・」

自分自身でもうまく説明できない気持ちの高ぶりを
山田さんになんて説明していいか分からない。

「誘ったのは・・・希望だから」

言葉とは裏腹に切ない顔で私を見つめる。
言葉とは裏腹に優しい手で私を抱き寄せる。

「のぞみ・・・・」

私の首筋に顔をうずめ何回も私の名前を呼ぶ。
耳元で優しく呼ばれる名前に心の奥が反応する。

あっという間に脱がされたスーツは綺麗にハンガーに掛けられて。
「そんなの良いから」
なんて手を伸ばす私に、
「明日、これで帰るんだよ?」
なんて苦笑しながら答える。

「なんだ冷静じゃん」
なんて軽くからかえば
「まさか」
と抱きしめてきた。

こんなやさしいキスなんて知らない。

こんなドキドキするキスなんて・・・・知らない。







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