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戸惑い
【幼馴染 官能小説】

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振り向けばあなたがいた-9

激しく腰を打ち付ける。
いやらしい水音が、部屋に響く。
このベッドで、成に抱かれるなんて・・・
元彼に抱かれた、このベッドで・・・
でももうそれ以上考えたくない。
考えられない・・・
今は成しかこの瞳は映らない。
熱に浮かされたような成の顔。
きっとあたしの顔も。
この体も。
あたしの全てが、成を感じてる。
成の全部をあたしの全部で感じてる。
熱い・・・
熱い・・・

「んっ!あああぁっ!」
「ん?いきそ?」
「あっ・・・ん、いき・・・そ・・・」
「菜月・・・俺も・・・」
「あっ・・・ん・・・せいっ!あぁぁぁっ!!」
「くっ・・・」



「ん・・・」
「あ、起きたか」
「んあっ!?」
「朝から変な声出すな」
「あ、朝!?」
「おう」

んーっと、成が布団の中で伸びをする。
あれ?

「あたし、いつ寝た?全く記憶ないんだけど」
「あの後すぐ。体力使わせちまったみたいで悪かったな」
「あ・・・ううん・・・」

なんだか急に恥ずかしくなって成の胸に顔をうずめた。

「あんだよ、今更赤くなんな」

この声色。
ニヤニヤしながら成はあたしを覗き込んでる・・・はず。
なんせあたしは成の顔をまともに見ることさえできない。
あーあ、こんな関係になっちゃって。
学校で絶対にからかわれる・・・
って、あぁ!!

「今何時!?」
「お、なんだ急に。今はー・・・」

携帯電話を開いて時間を確かめた成が言葉を詰まらせる。
液晶を見たままフリーズ状態。

「成?まさか・・・」
「やべ、今日の1限って・・・必修だったよな・・・」
「そーよ!で、今何時なのよ!?」
「9時40分・・・。」
「準備に30分、学校着くまでに45分・・・あー!2限にも間に合わない!!」
「仕方ない。」
「ん?」
「さぼるか!」

そんなに嬉しそうに言うな!
・・・こうなったら最終手段。
あたしは昨日、成に電源を切られて無造作に枕元に放置された携帯電話に手を伸ばす。

そして親友の鈴にメール。
『鈴!今日は休むから1限と2限の出席カード書いておいてください!』
と、ここまで書いて・・・ちらっと成を見る。
仕方ない。
メールの最後にこう付け足した。
『あと成の分も頼みます!話はまた今度に』
そう書いてメールを送信した。
1分後にこう返事が。


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