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恋心あれば水心
【女性向け 官能小説】

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-8


「ところでなんで今日、私が飲み会だって分かったの?」
「・・・・」
「山田さん?」
「言いたくないな」
「言いなさいよ」

お酒のせいか役付きとしては私より上の山田さんに上から言ってみる。

「・・・・経営管理は社の運営も管理するけど。
社員の勤務体制も管理してるんだ」
「ん?」
「社内メールの・・・閲覧権限を与えられてる」
「えええぇ!何それ!盗撮?盗撮じゃないか。
とにかく人のメールを勝手に読んでるってこと?」
「・・・・権限が与えられてる」

「それって、経管が閲覧権限があるって皆知ってるの?」
「いや。非公開」

「信じられない!」
「俺言ったよね?どんな手段を使っても希望を手に入れるって」
「・・・・」
「社内のあらゆる事を利用するよ?」
「・・・・・」

「そこまでする価値が・・・・私にあるの?」
「あるよ。少なくとも俺にとっては」

酔った頭で考えようとするけどうまく回らない。

「希望、そろそろ終電」

私次第だと言ったくせにしっかり終電を知らせてくる。
それでも顔は帰るな。と言っているようで。

「帰るな。とは言わないんだ?」
「希望次第だよ」
「どんな手を使っても、なのに?」

私はスッと座る位置を移動させて
山田さんの隣に座った。
そんな私に向かって視線をそらさずに言った。

「身体が欲しいんじゃない。心がほしい」

「帰るなって・・・・言ってよ」





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