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恋心あれば水心
【女性向け 官能小説】

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「ちょっと!困るよ!」

27になって親の「結婚しろ」のプレッシャーが重く感じてきて
とうとう、自分で探せないのなら見合いでもするか。と父が言い出した。

お見合いなんて御免だと、同僚の久美の彼氏を借りることにしていたんだけど・・・

「本当にごめん!インフルエンザになっちゃって・・・・」

「・・・・うん。インフルじゃね」

まさか高熱の彼を親に紹介するわけにもいかない。
あ〜。また1から「偽彼」を探さないといけない。

「部の誰かに頼む?」

申し訳ないような顔をして久美が出した案は却下。

「ダメ。父が常務だってばれちゃうし、後腐れない人が良い」
「だよね」

はぁ・・・・
明日、家に連れて行く予定だったのに。
いっそのこと、「彼氏がインフルになった」と嘘をつこうか。。。
いや。インフルは嘘じゃないか。
私はずっと女子校育ちだからこんな時に頼める男友達もいない。

給湯室で話していると遠くで久美を呼ぶ声がする。
「ごめん。のぞみ。呼ばれちゃった。もし部の人に頼むなら私も協力するから」
「ありがとう」
久美が給湯室から出て行ったあとも色々考えたけど
名案なんか浮かばない。

今からなんか用意できないよ〜・・・







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