〈哀肉獣・喜多川景子〉-19
『大事な物は仕舞っておきたいんでしょ?他人にほじくり返されないようにさ?』
「この…この野郎……っ!!」
背後に回るタムルを景子は目で追った。
その顔は凛々しさとはかけ離れた、凄まじい形相となっていた。
それはメイクでの作り物とは違う景子の本性が現れていた。
妹の名誉の為なら鬼となる、麻里子と比類する姉の想いが貼り付いていた。
『お尻が鳥肌塗れじゃないの?しかもビクビク痙攣させちゃって……』
完全に背後に回られると、もう景子の視界からはタムルは消えた。
しゃがみこんで尻肉を掴む感覚と、ジロジロと視姦してくる視線だけが感じられた。
『美穂さんてお尻の穴も姦されたの?それとも処女のままだったのかしらねぇ?』
「こ、この野郎ッ!!縄を解けよぉ!!ぶ…ぶっ殺してやるう!!!」
増長していく美穂への蔑みに、景子は憤怒の感情を絶叫と共に吐き出した。
一分の落ち度も無かった妹が、卑劣な集団の一時の快楽の為に傷付けられ、命を絶ったのだ。
その痛みを知っているのか?
その憔悴していく様を、一度でも見たのか?
タムルの言葉は暴力などと言う言葉では片付けられないし、決して許される物でもない。
『……もしお尻まで姦されてたら可哀想よね?……あ、美穂さんじゃなく男の方がね?だって大切なおチ〇チンに汚い糞が付いちゃったかも知れな……』
「うあぁぁぁッ!!黙れテメェ!!ぶっ殺してやるからなあッ!!!」
いくら怒鳴り付けようとしても、背後のタムルにまで顔は回らず、誰もいない空間に向けて叫ぶしかない。
敵わぬと知りつつ戦う姉の背中に、残酷にも鬼畜達の笑い声が浴びせられる。
『さっきから「殺す」って言うけど、早く私を殺してみせてよ?どうやって私が殺されるのか、とっても楽しみよ……ウフフフ……』
タムルは快感と腹痛に硬直する尻肉を鷲掴みにすると、その強力な握力に任せて握り潰し、肛門を剥き出しにさせた。
パイプを銜えた肛門は、排泄を堪えて伸縮を繰り返し、モグモグと蠢いて踊っていた。
タムルはパイプを引き抜き、人差し指を肛門に軽く当てるとスリスリと滑らせ、生意気な態度を改めようともしない景子を虐めに掛かった。