タロ-6
この朽ちた公衆トイレは、以前タロの獲物の狩場であり、住居でもあった。
仲間も十数匹ほど集まり、集団で行動を共にしていた。タロは、その集団のボスだった。
まだ公衆トイレとして使用されていた頃は、ここへ入ってきた人間の牝を、よく脅かしたり、襲ったりして遊んだものだった。
ところがある日、保健所が一斉に野犬狩りを行った。大半の仲間は捕獲され、やがて処分されてしまった。
この牝を公衆トイレに引きずり込んだのは、そんな当時を思い出したからだろうか。
ところが記憶にあったトイレとは比べものにならないほど、今は汚れ、変わり果てている。
けれども今、タロは久々に眼前の獲物に夢中になっている。
この少し幼い人間の牝を誰にも邪魔されず、ここでゆっくり、嬲ることができそうだからだ。
彼女に四つ這いの姿勢をとらせて、上から覆いかぶさってみる。ずっしり重いタロの巨躯を、か細い腕が一生懸命突っ張り、支えようとする。
そんな仕草が愛おしく思えてしまうと同時に、もっと虐めてみたいという欲求が沸き起こる。タロは容赦なく、更に体重を彼女に預ける。
彼女は、床を這いずりまわっている虫たちを押し潰すまいと手足の位置を気遣っているようだが、タロにとっては、そんなことはどうでもいい。
彼女の生暖かい内腑の詰まった肉壺へ、猛る剛棒を突き刺し、こね回し、白濁した欲望を思う存分吐き出してみたいのだ……
……ギュプッ、ギュプッ、ギュプッ
この牝の蜜壺はなんとも狭く、浅い。
深く突こうとしても、肉棒の先端が膣底に届いてしまい、コブまで挿入は出来そうもない。
仕方なく、中途半端な深さのまま、ファックを続けようとするが、時々蜜壺から抜け出てしまい、うまく精液を注ぎ込めない。
既にタロの怒棒は、彼女の体外ですっかり膨張し切ってしまい、その先端からはビュクン、ビュクンと規則的に精液が吐き出されている。
コブが膨らみ切ってしまったため、もう今からではコブの根っこまで彼女に埋めることはできないだろう。
コブの挿入は諦めたが、せめて溢れる精液を押し込もうと、一突き毎に力を込めて肉棒の先端を最奥にあてがい、白濁のマグマを放出した。
……ハフウッ、ハフウッ、ハフウッ
タロの荒い吐息と激しい抽送の響きが、静まり返った公衆トイレの屋内に延々とこだまする。
憔悴しきった真奈美は、相変わらず小便器に突っ伏したまま、四つん這いの姿勢でサンドバッグのごとく後ろから繰り返し繰り返し強烈なファックを受けている。
ひと打ち毎に、その衝撃が彼女の臀部を震源に、波となって全身を伝わり揺れている。
吐き出し続けられる精液は、彼女の膣口から半透明の白濁液となってダラダラと流れ落ち、膝からくの字に曲げられた両脚の間の床に精液溜まりを作っていた。
――およそ30分ほど経過しただろうか。
タロはようやく欲望の全てを出し尽くしたのか、まるで長刀を鞘から抜くように、ゆっくりと真奈美の体内から一物を引き抜いた。
ゾロリと長刀が引き抜かれた瞬間、穴となってぽっかり開いた彼女の肉のあわいからは、泡混じりの白濁液がドクドクと勢いよく溢れ出た。
タロは、暫く休憩を取ることにした。
一時の情動が後退し、冷静さを取り戻したタロは、改めて彼の巨躯の下敷きになって押しつぶされそうになっている牝をしげしげと眺め、観察を始めた。
その人間の牝は、いつの間にか嘔吐して小便器にぶちまけ、自分の顔や髪も嘔吐物でベタベタになっている。
目や鼻からも何やら汁を垂らし、小刻みにゼイゼイと口で息をている。
肌はピンク色に上気し、全身から大粒の汗をかいてネトネトだ。
呪文のようにうわ言を言いながら、体をピクピク痙攣させている。
いつの間にか、すっかりみすぼらしくボロ雑巾のように汚れて弱ってしまった獲物に、タロは物足りなく思ったのか、鼻先で彼女の脇腹をつつき上げ、起き上がらせようとした。
ブジュッ……鼻先でぐいっと腹部を持ち上げた瞬間、再び彼女の股間から白い粘液が滲み出た。
「あ……はああ……」
その刺激で意識を取り戻した真奈美は、両腕を小便器に掛けると、のろのろ上体を起こし、続いて両膝をつき、再び四つん這いの体勢になった。
その瞬間、タロはまたその牝と交尾できると思ったのか、嬉々として再び彼女の背に勢い良く乗りかかった。
「あっ、いやああーッ!!」
再び彼の巨根は活力を取り戻し、みるみるうちに長く太く反り返るように肥大していく。
そして熱く充血し、赤黒い血管が浮き出し、怒棒と化した男根が勢い良く振り下ろされる。
「あぎっ……! あがああー……」
その剛棒は、突き出した真奈美の双臀の谷間へ、再びドズンと打ち込まれ、そのままズインと沈められた。
先の交尾でたんまり流し込まれた精液が行き場を失い、彼女の膣口と男根の隙間からビュルビュルと糸を引きながら噴き出した。
グッシュ、グッシュ、グッシュ、グッシュ……
精液と愛液でヌルヌルになった膣壁と男根は、滑りが良くなって抽送がし易くなっていた。
タロはこれまで以上にリズミカルに、深く深く突き上げ、引き抜き、激しいストロークを繰り返した。
バツン、バツン、バツンと肉同士が激しくぶつかり合う音が、いつ果てるとも無く公衆トイレ内の空間に響き渡った。
――そしてようやくタロは疲れたのか、狂ったような激しいファックを止め、再び真奈美の様子を伺った。