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真奈美の日記
【獣姦 官能小説】

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タロ-5

プチプチプチッ、プチプチプチッ

壁に打ち付けられる毎に、虫の押し潰される音が響く……。
やがて彼女の哀願するような悲鳴は、なにやらつぶやく小声に変わっていった。
虚ろな目線は虚空に落ち、半開きになった口からは、よだれがトロリと流れ落ちた。
タロの強烈なタックルでのし掛かられ、壁に押し付けられ、体力を消耗しきったからだろうか。
それとも、壁と彼女の肌の間で圧迫を受け、次々破裂し、内臓を飛び散らせる感触に、気が触れてしまったのだろうか。
タロはそれを知っているのかいないのか、気にも留めず、押しくらまんじゅうのように彼女をトイレの内壁に押しやりながら、端から端まで移動していった。

ゲジやゴキブリといった敏捷な虫たちは、クモの子を散らすようにザーッと逃げて行ったが、ウジ、カマドウマ、ゴキブリの子といった連中は鈍感なのか、寸前まで逃げようともしない。
それらはことごとく押し潰され、磨り潰され、落書きのような壁の染みと化してしまった……

「あうっ!」

突如、彼女の左の掌は壁際の浅い溝に落ちた。
あ、と気が付くと、眼の前の視界には茶色に汚れた小便器が飛び込んできた。
真奈美は、ゼイゼイ息を切らして這いずりながら、何のためらいも無くその汚れた小便器に上半身を預けた。
タロの重量級の体重を両腕で支えるには余りにも無理があり、もう殆ど余力が残っていなかったのだ。

ああ、これでやっと楽になれる……小便やドロ、ティッシュや虫の死骸などが底に溜まった真っ茶色の小便器に頭を突っ込みながらも安堵の表情を見せた真奈美だったが……
次の瞬間、彼女は股間に強い圧力と鈍痛を覚え、ビクッと体をのけ反らせた。
その圧力はグイグイ力を増し、メリメリと秘肉を押し広げながら、体内へと押し入って来る!
その異物は熱く固く、しかしその表面は粘液にまみれてヌメヌメし、しかもビュクビュクと脈を打っている。
――この感覚は初めてでは無い! 既に一度、禍々しい体験とともに記憶に刻まれた感覚に近いものだった。
そう、それはつい一昨日の夜、ドーベルマンに犯された時の感覚だ。
あの時は耐えがたい激痛に襲われた。いつ終わるとも分からない恐怖と苦痛の長い長い時間を耐え続けたのだった。

そして今、またしても! まるでエイリアンのようなおぞましい肉塊が、熱い血潮をドクドクと脈打たせながら、内臓をかき分けて侵入して来ている。
下半身が苦しい……内側から圧倒的な圧力が加わり、膨らんでいく。
秘肉が上下左右に押し広げられ、ぱつんぱつんに引き伸ばされ、今にも裂けてしまいそうだ。
まるで妊婦のように膨らんでいく下腹部を感じながら、出産するってこのような苦しいものなのだろうか……などと、真奈美は混濁した思考の中で想像を巡らせていた。

(あれ……?)

ふと気付くと、その内圧が急速に減退していく。 さっきとは打って変わって、今度は逆に内臓が吸い取られていく……そんな感覚に変わっている。
ヌブブブ…… あれほど苦しかった圧迫感から解放され、その代わり注射器で内臓を吸い出されるような感覚とともに不安感が広がっていく。

(ああー……ダメッ! なっ、中身、内臓出ちゃうっ! 引きずり出されるぅ!)

ズブウッ! 

「あいっ!? あうオオー……」

今度は一転して激しい膨満感が下腹部を満たす。と同時に固く太いピストンが体内へ押し入り、内臓を押し上げる。ゴボゴボと胃液が込み上げてくる。

「う……ぐぼ……おぶう!」

真奈美は顔を突っ込んでいた小便器に思い切り嘔吐してしまった。ドボドボと半分以上が胃液の黄色い粘液だった。
ハア、ハア、ハア……すっかり乗り物酔いにでもなったかのように気分が悪くなり頭がグラグラする。
便器の汚物と吐瀉物で汚れた顔は、涙で濡れてくしゃくしゃにり、薄笑いを浮かべた投げやりの表情になっていた。
ドズーッ! グポポポポ…… ドズーッ! グプププ…… やがてタロの抽送は、繰り返される毎に一突き一突き深く速くなっていく。

(ああ、思い出したくないあの感覚…… おぞましく苦しかった記憶が……)

だが、今はもうあの時の激痛は無い……いや、逆にあまりの激痛に感覚が麻痺してしまったのだろうか。
狭い膣壁を無理矢理引き伸ばされる感覚、それと膣の終点――そう子宮口を突き上げられる感覚。
それらが、痛みとも何とも形容しがたい、ある意味一種の快感のような、新鮮な感覚に変わっていた。
その新たな感覚が、下腹部を起点に子宮、脊髄を駆け上り、脳漿の奥までもじんじん響く程に走り抜ける。

「……そこでは巨乳のお姉さんが……犬に……犯されるてるの……ああッ!」

彼女は小声で呟きながら、呪文のような独り言を続けた。
これから襲ってくるであろう、未曾有の感覚を予感しながら……


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