タロ-10
第2ラウンドでは、もう少しでコブを彼女の膣内に押し込めそうなところまで行った。
ところが、精液がゆっくりと注ぎ込まれて行くに従い、膣内の圧が上がり、コブと共にペニスは体外へはじき出されてしまった。
それを防ぐためには、コブが膨らみきるまでに、コブごと彼女の体内へ沈めきってしまう必要があるのだ。
タロは真奈美を女子トイレの通路の中央まで押し出すと、素早く彼女の後ろに回り込み、既に大きく膨張した怒棒を太腿の内側に突き立てた。
ニュブッと低い音がして、タロの怒張はあっさりと柔肉の間に、その大半が埋没した。
「あへああっ」
真奈美は思い切り背筋を反り返らせ、彼の長刀の鞘袋として、その挿入を受け入れた。
そして限界まで押し広げられた膣口、飛び出したクリトリス、引き伸ばされ、突き上げられた膣と子宮口の、便意とも尿意とも何とも言えない痺れるような快感。
さらには内臓を押し潰され、掻き回されるような下腹部の膨満感と鈍痛が加わり、混ざり、その刺激は脊髄や四肢へと電流のようにビリビリ走り回るのだった。
真奈美は、くねくねと体をよじらせながら、その快感を味わい、一気に高みへと駆け上って行こうとする。
それに応えるように、タロは大きなストロークでピストン運動を開始した。
彼女の膣腔は思いの外、伸縮性があるようで、飲み込んだ肉棒を適度な膣圧で締め付けてくる。
しかも、牡の精を搾り取ろうとするかのように、うねうねと煽動運動を繰り返している。
肉棒をマッサージするかのように締め付けたり緩めたりする秘肉の動きに、タロは前立腺をビンビンに刺激され、ますます怒棒は猛り狂った。
女子トイレの空間は、バッチュ、バッチュ、バッチュと低い打音がリズミカルに鳴り響き、反響する。
「うう、深いッ! ワンちゃんの先っぽが……あたしの子宮を突き上げてるのおッ!」
タロは、ここぞとばかりに更に怒棒を深く、深く、沈めようと力を込めて突き入れてきた。
「いぎッ! きつぅい……」
人間と違って骨の芯がある犬のペニスは、容赦なく真奈美の皮肉をこじ開け、奥へ奥へと押し入ってくる。
(だめぇ! ワンちゃんのちんぽ、子宮を突き破っちゃうっ!)
ボゴン!と体内で何かが突き抜ける音がした。
「いッ……い痛っ!」
その瞬間、真奈美は思い切り気をやり、全身を硬直させながらブルブル震えた。
腰や太腿は、不規則にビクンビクンと痙攣し、股間からは愛液や小水が間欠的にプシッ、プシッと噴き出した。
「いぎッ! きつぅい……」
真奈美は、膣口が思い切り押し拡げられ、固く丸くなった塊がねじ込まれたのをはっきりと感じた。
(すごい……ワンちゃんのおちんぽのコブ……とうとう今、私の中に入ったのね)
真奈美はタロの恐ろしく太く長いペニスを根元まで沈められた事が信じられず、自分の体ながら驚きが隠せなかった。
ところが、その怒棒はまだ長く太く、そして固く成長を続けている。
コブも急速に体積を増し、膣口をがっちりと塞いでしまっていた。
「あひいっ……いっ……いいっ! すごい……いいっ!」
とうとうカカリの状態になって、タロはいよいよ本格的に射精を始めた。
周期的に脈動を繰り返す彼の怒棒は、その度毎に精液を少しずつ放出する。
真奈美は体の奥から、ブシッ、ブシッと噴射音とともに、その度に少しずつ膨満感が肥大していくことを感じていた。
「ぐっ、くるし……いっ……のおっ」
真奈美は、徐々に下腹部を圧迫し始めた苦しさに、時おり意識が遠退きかけた。
へその辺りからは、相変わらずグジュル、グジュルと、熱い液体が体内に吐き出される感覚が伝わってくる。
真奈美の下腹部は、既に不自然なくらい膨らみ始めていた。
彼女は、膨満感が増すに従い気分が悪くなり、やがて吐き気が襲ってきた。
「うえ……うええっ」
しかし、ほとんど空腹状態の彼女の胃には何も残っているはずがない。
はあはあと息ぎれ気味の口からは、うっすらと黄色い胃液が少し垂れただけだった。
――やがて真奈美の意識は、暗い闇の中へと落ちて行った……。