割り切った身体、割り切れない心-10
スグルと付き合っていた時は、フェラなんて面倒くさくて嫌いだったのに、今は自分から熱心に口を動かしている。
とにかく陽介に気持ちよくなって欲しい一心で、彼のぺニスをじっくり攻める。
ゆっくり奥まで含んで、たっぷりの唾液と絡ませながら吸い上げたり、舌先で尿道口をほじるように弄ぶと、あたしのヴァギナを愛撫する手が止まった。
「ああ、ヤベ……」
たったそれだけだけど、その言葉が嬉しくなる。
「陽介、気持ちいい?」
「気持ちいいよ。……でもな」
「えっ?」
くるんとあたしの身体を仰向けにさせた陽介は、そのまま覆い被さってきて、あたしの顔を見てニヤリと笑った。
「俺が気持ちよくなるより、お前を気持ちよくさせてやりてえの」
「え、ちょっと待っ……んんっ」
また陽介のキスを受けると、骨抜きにされたみたいに動けなくなる。
そんなあたしの脚の間に膝を割り入れてきた陽介は、再び指をヴァギナに埋めて来た。
「ああっ……あっ、あん……」
呼応するように、脚を思いっきり広げて、あたしは陽介を受け入れる。
陽介の首に腕を回して彼を見れば、端正な顔が意地悪く笑う。
「くるみの恥ずかしい所をじっくり舐めるのもいいけど、そうすると顔が見れねえもんな」
「……え……?」
「くるみの感じてる顔、すげえ可愛い。もっともっと見たい」
「やっ……」
そんなこと言われたら、恥ずかしくて見られたくないに決まってるじゃない。
なのに、陽介は指の腹で優しくクリトリスを撫で始めた。
「あっ、いやっ……ああ……」
「声もエロいし、めっちゃ興奮する。声もいっぱい聞かせて」
「お願い……ちょっ……と、待っ……ああんっ!」
もう溢れ出す淫蜜を絡めとった指は、秘裂に沿って行ったり来たりを繰り返し、その内にあたしの膣口でピストンを始めた。
同時に陽介の舌が、あたしの乳首を弾き始める。
上も下も激しく攻め立てられたあたしは、陽介の髪の毛を乱しながら喘ぐことしかできなかった。