師弟の出会い-4
『殿方を起こす時には、肉棒をしゃぶれば直ぐに起きまするよ。ほほほ』
お早世が悪ふざけで言った言葉を真に受けたお満は、早速実行に移した。
失神しながらもいまだに勢いの衰えない竿之介の特大級のモノを掴むと、可愛い舌を出してペロペロと舐め出した。しかし全体を舐めても竿之介は起きる気配は無い。お満は仕方が無く、小さい口を開けて特大級のモノを頬張った。
「むむむっ」
お満は真っ赤になった顔を上下に動かして竿之介の肉棒を刺激した。しばらくすると、お満の口の中で肉棒がピクリと震え、その瞬間に肉棒の先から勢いよく精子が飛び出してきた。
ドピュッ、ドピュッ!
「うううっ、けほっ、けほっ、けほっ」
予想外の勢いで喉を直撃した精子でお満は咽せ返った。
「く、苦しい、けほっ、けほっ」
咳込みながら涎と共に口から精子がこぼれそうになったが、本能的に口を手で押さえて、それをゴクリと飲み込んだ。
「にがあい…」
竿之介のイチモツから垂れる精子指で掬いながら、竿之介の様子を見たがまだ目を覚ましていない。
「どうして目を覚まさないのかしら」
指で掬った精子をペロリと舐めて不思議そうに言った。
この後『咥える→放出→咳込む→飲み込む→にがい』を3回繰り返したが、竿之介は目を覚まさなかった。
「お早世叔母様の嘘つき」
ようやくお満は、いい加減な叔母がからかっていただけだと気が付いた。しかし、結構楽しかったので、ずっとイチモツで遊んでいたかったが、このままでは埒が開かない。
それよりも射精の度に竿之介の顔色がどんどん青くなってきたので、怖くなったお満はこれ以上の『咥える→放出→咳込む→飲み込む→にがい』を断念した。
か弱いお満が目を覚まさない竿之介を抱えて逃げるワケにいかない。そこでお満は、目の前の建物の木戸を叩いて、中の人に助けを求めようと思った。
竿之介のイチモツが出たままでは事情を説明し辛いので、お満は竿之介のイチモツを袴の中に押し込んだ。その刺激で袴の中でイチモツがビュクビュクと動き、直ぐに汁気が滲み出てきた。
お満は袴に顔を近づけてその汁気をペロリと舐めた。
それが終わると自分の姿も見直した。辛うじて袖口で着物が引っ掛かった状態でほぼ全裸と言ってもいい程だ。身内の気軽さで、母親と弟に裸体を曝け出していたが、もし他人に見られたらと思うと話が違う。
「ああん、恥ずかしい格好…」
お満は今更ながらに真っ赤になって慌てて着物を整えだした。
「やああん、冷た〜い」
尻に冷たさを感じたお満が後ろを振り向いて自分の着物を見た。すると尻の部分が淫らな蜜で広範囲で染みになっていた。
「やだ、お漏らししたみたい…」
よくこれほどの汁気が出てくるものだと関心しつつ、お満は着心地の悪さを我慢することにし、着物の襟を合わせて手早く帯を巻いた。
一応の身なりが整ってお満がホッと一息ついた時に、目の前の木戸がガラリと開いた。
ハッとしたお満が顔を上げると、1人の中年男が訝しげに立っていた。
その中年男こそ亀起道場の主、『夢精直出流居合』の宗家の5代目でありながら、『自擦り一刀流』の流れを汲む、より実戦的な『真自擦り一刀流白濁派』の免許を併せ持つ享保を代表する剣者、亀起瓶之真その人であった。
天の助けに喜びの表情を浮かべるお満。そしてそのお満を見て驚く瓶之真。
これがお満に壮絶な半生を強いる事を決定付けた、師弟の運命の出会いだったである。ジャジャ――――ン!
木戸の外に出た瓶之真が驚いたのは、辺りに漂う咽せ返るほどの栗の花の匂いでも、お満の着物の下半身がお漏らししたように濡れているからでも、お満の口の周りに白濁した液体が付いているからでもない。目の前のお満が、さっきの妄想の中の美少女と瓜二つだったからだ。
「そ、そなたは…」
「お、お助け下さい。悪漢に追われております」
驚く瓶之真が何か言いかけたのを遮り、お満は瓶之真の手に縋って助けを求めた。
「弟が気を失っておりまする。お助け下さい」
自分の手を掴んで上目使いで見つめる見目麗しい女。それと女の濡れた着物から漂う雌の香りが鼻腔を擽り、納まりかけていた瓶之真のイチモツが一気に回復して袴を持ち上げた。
「きゃあ」
瓶之真のイチモツがお満の股間に直撃し、驚いたお満は瞬時に瓶之真を張り倒した。そのお満の素早さは居合の達人の意表を突く程の早さだった。
何だかわからないが身内以外に対しては、まだまだ貞操観念がしっかりと働くお満だった。