第1章-男と少女--4
「…うわっ!」
突然の出来事に驚き
素っ頓狂な声を挙げ拓矢は
自然とのけぞり
様子を窺ってみる。
…が女はピクリとも動かない。
(…まさか…な)
嫌な予感を
噛み締めながら近づくと
「…大丈夫ですか?」
女の肩を軽く揺する。
しばらく反応はなかったものの
やがて女は顔を上げた。
「…ッ…!」
上げた顔を見た瞬間、
拓矢の心臓が早鐘を打った。
うずくまっていたせいで
気付かなかったが女は
とても若く、少女という言葉が
ピタリと当てはまるほど
幼い顔立ちだったのだ。
童顔な顔立ちとは正反対で
身体付きは妖艶で
成熟し大人のよう。
華奢な身体にも関わらず
胸元は大きく白くきめ細かな
肌が魅力的で
拓矢は思わず生唾を飲んだ。