第1章-男と少女--2 『興味がある』というのは 正真正銘、興味本位なだけで 本当にそんな世界を 求めてはいないと気付いたのは 30歳を過ぎてからだった。 何か足りない…。 何かが違う…。 そんな思いを馳せて 悩み続けて10年 40歳になった拓矢はやっと 胸に詰まった“何か”が 取り除かれたような奇跡でもあり 運命でもある出会いを果たした。