投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ファースト×××
【その他 官能小説】

ファースト×××の最初へ ファースト××× 2 ファースト××× 4 ファースト×××の最後へ

ファースト×××-3

途端に恐怖が襲ってきた。
凌のモノが入ってくる…そう感じた瞬間、あたしは目をぎゅっと瞑り下唇を噛み締めた。
…が予想していた痛みは全くこなかった。
その代わり額にキスをされ、あたしは目を開ける。

「…無理…止めとこ?」
そ…っと抱き締められ言われた。
ショックだった。やっぱり処女は面倒だった?それともあたしじゃ出来ない?
その気持ちを見透かしたのだろうか。
「…変な勘違いするなよ。…ただ、そんな辛そうにしてるのに抱けるわけないだろってこと。」
「…ごめん。」

そんなに辛そうにしてしまっていたのか、とあたしは俯いてしまった。凌に申し訳なくて。
「…好きだから、無理。好きな子が辛そうにしてるのに練習だからって強引には出来ない。」
スキダカラ…。
その言葉に胸がきゅうっと悲鳴をあげる。
あたし…は…。
「あたし…っ」
涙で視界が滲む。
ふわり。
体にバスローブを掛けられた。
「気にするなよ、今の…。俺、葉月とヤれんのラッキーくらいにしか思ってないから。」
体を離し、そう言って少し寂しそうに微笑む。
離れたくない。

気付いたらあたしは縋るように凌の腕を掴んでいた。
「好きなら…最後までして欲しい。」
「…そういうことされると、困る。」
凌は困惑した顔をした。
「凌にハジメテを貰ってほしい…。」
ぽたり、と涙が一粒落ちた。
どうして、あたしは泣いているんだろう。
どうして、ハジメテを貰ってほしいなんて言ってるんだろう。
凌に申し訳ないから?それとも…。
顎をくいっと持ち上げられる。
凌は頬に伝う涙を唇で拭った。
「…もう、止まんないから…っ。」
擦れた声が聞こえたと同時にまたベッドに押し倒された。

凌の舌が口腔内に入ってきて舌を絡め、激しく吸ってくる。
また、体から力が抜け頭がぼーっとしてきた。
唇が首から鎖骨へと移動する。
「あ…っ、んあ…」
先ほど刺激された体は唇の動きだけでも感じてしまう。
「ひゃあ…っん…くっ…」
凌の指と舌が両胸の突起を捏ね繰り回す。
背中が仰け反る。
体の中が熱い…。
「やあぁ…っ」
びくびくっと体が震える。
凌の指がクリを摘んだり弾いたりと刺激を与えてきた。
くちゅくちゅ…といやらしい水音が耳に入ってくる。
自分が自分じゃなくなるようなこの感覚。

かさかさ…と下で音がする。
「ゆっくり深呼吸して…。」
囁くような声で耳元にキスを落とす。
あたしは言われるがまま、ゆっくり深呼吸をした。
ふぅ…っと息を吐く。
「…っつ!」
瞬間、突き刺されたような痛みが走った。
「…平気か?」
心配そうに凌があたしの顔を覗き込む。
「ん…平気。」
あたしは精一杯の笑顔で答える。
「無理すんな。…平気になるまでこのままでいるから。」
そう言って安心させるように、あたしの頭を撫でた。
「いいよ…動いて…?」

心配そうにあたしを見た凌は、あたし以上に辛そうな顔をしていたから。

凌は少し戸惑った後
「ほんと、辛かったら言えよ。」
そう言って腰をゆっくり打ち付けてきた。
「…っ」
何度か中を刺激されているうちに、最初のような痛みがなくなってくる。
「あっ…ん、…は…っあ、やぁっ!」
突然、電気が走ったような感覚。
「…ここが葉月のいいトコ?」
うっすら汗を滲ませた凌はにこっと笑った。
「や…っ、だ…っ、そこ…んんっ」
いいトコ、と言われた場所ばかりを責められる。

揺すられて擦られる度に、全身が溶けそうなほどの快感を感じてしまう。
「はぁ…、も…無理ぃ…」
目の前がちかちかする。
声もだんだん掠れてきた。
「ん…俺も、限界かも。しっかりしがみついてろよ。」
言われてあたしは素直に両腕を凌の首に回した。
「あ、あぁ!やぁ…っ、んっ…」
快感の波が押し寄せてくる。
波に飲み込まれてしまいそうで…。
「やぁ…怖い…っ」
無意識にそう叫んだら凌に強く抱き締められた。
「葉月、好きだよ…。」
優しい声が聞こえたと同時にあたしは意識を手放した。


ファースト×××の最初へ ファースト××× 2 ファースト××× 4 ファースト×××の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前