孤立-4
自分の大切な人の過去を思い知った俺は、目を丸くし開いた口が塞がらずにいた
「・・樹里奈」
暗くなってきた地面に視線を下ろし考え込む
彼女の身にそんな事が・・ダガそれでも俺の罪は消えた訳じゃない
俺はまた再び罪の意識に魘され
「・・樹里奈・・本当にゴメン、・・君の・・君の痛み苦しみに・・気づいて・・
あげられなくて・・」
顔を真っ赤にし目から涙を浮かべ地面に手を付き倒れこみ彼女の笑顔を頭に浮かべつつ
その涙を地面に染み込ませ
「・・しゅう・・君」
この日も樹里奈は休む事無く、リズムが狂う事無く呼吸の音を響かせる・・
続