お家断絶の裏で狙われる女体-5
「あ…」
餅右衛門の鼻息が股間に当たり、お満はゾクリとなった。
しかしそれはほんの序の口だった。餅右衛門は秘豆の包皮を軽くめくると、覗いた秘豆を舌先でチョンチョンと突いた。
「あああん、だめええええ」
お満は今まで味わった事のない快感に、若い女体をのけ反らせて悦びを現した。お満の淫口から更なる蜜が溢れ出てきた。
餅右衛門は手と口を使いながら、お満の乳首、へその周り、秘豆を責め立てた。やがてお満の体に変化が訪れた。
「ああ、お、叔父上、体が、ああん、熱うございまする、ああん、ああん、変でございまする、ああん、ああん」
「それは、あの世に逝きそうなほどの上級の快感が来る前触れじゃ」
餅右衛門は説明のために動きを止めた。
「ああん、叔父上、切のうございまする、ああん、止めないで下され」
「よいよい、愛いやつめ。それが来たらこう言うのじゃぞ『逝く逝く逝く〜』じゃ」
「わかりました叔父上、『逝く逝く逝く〜』でございますね。ならばお満のおまんこを、もそっと舐って(ねぶって)下され」
「あいわかった。しかし破廉恥な姪よのう」
まさか自分の体がこんなに気持ちいいモノだとは今まで思いもしなかったお満は、叔父の舌が自身の股間を犯すのをワクワクしながら待った。
「ああん、叔父上、早う早う、意地悪しないでおまんこ舐めて下され」
その拍子に叔父の「うっ」と言ったくぐもった声が聞こえ、その叔父がお満の体に重なってきた。体が重なるのは嬉しかったが様子がおかしかった。お満の悦ぶところを全然弄ってくれなかったからだ。
怪訝に思ったお満が薄眼を開けて驚いた。弟の竿之介が徳利を両手に持って「はあはあ」と喘いでいるのが目に入ったからだ。
「あ、姉上、大丈夫ですか」
「さ、竿之介、一体どうして…」
頭の軽いお満には状況が直ぐには飲み込めなかった。
「厠に入った時に、何やら怪しげなお囃子が聞こえてきたので、様子を見に来たのです。すると姉上の危難ではありませぬか。なので竿之介がこれで姉上を助けたのですよ」
竿之介は叔父の頭を叩いた徳利を誇らしげに上げて微笑んだ。
「ちっ、余計なことを…」
お満は顔を顰めた。
「えっ?何ですか?」
「い、いいえ何でもありませぬ」
「姉上、一体何をプリプリしてるのですか。行きますから早く支度をして下さい」
竿之介は叔父を殴った以上、ここには居れないことを悟り、叔父が目を覚ます前に家を出る支度をするようにお満を急かした。
「えっ?逝く?こんな状態だからもう逝けませぬ」
「何を言ってるのですか、行かないと大変な事に成りますよ。それとも一人で行くのですか?」
「なんと竿之介、今『一人で逝く』と申したか?」
「は、はい、そう言いましたがそれが?」
「あいわかった。一人でじゃな。姉は一人で逝くから、竿之介は襖の向こうでしばらく待ってなされ」
「一人で行くから待つ?姉上、大丈夫ですか」
「ああん、早く逝きたいから、早く向こうで待ってなされ」