初体験-2
さすが、ラブホだ。
シャワールームでもセックスをするためか、普通の安いホテルよりも広い。
しかもスモークがかかっているが、ガラス張り。
自分の裸が鏡に写る。
処女卒業目前…。
動悸がしてきた。
処女だと気づかれてどんな反応されるのか、
それと年を誤魔化してるのも伝えなきゃ、
いろんな緊張で気がおかしくなりそうだ。
シャワーを軽く浴び終えた。
服はどうすれば?
取り合えず新しい下着と、さっき着ていた服を着た。
部屋に戻る。
「あ、服、着たんだ。バスローブなかった?」
「え、あ!ごめんなさい。気づかなくて、」
わ。恥ずかしい…
「いいよ、いいよ。バスローブより服を脱がす方が俄然燃えるから、なんてね、」
とリュウは意地悪そうに笑った。
ドキッ。
アミは下を向いて真っ赤になった頬を隠した。
リュウもシャワーを浴びに向かった。
リュウの浴びるシャワー音が部屋に響く。
決していやらしい音じゃないのに、いやらしく聞こえる。
アミはそんな音に気が散りながらも、濡れた髪の毛にドライヤーをかけた。
「お待たせ、」
リュウはアミのドライヤーが終わるころにちょうど出てきた。
リュウはバスローブを着ていた。
きた…。
始まる…。
部屋にあったソファーに座っていたアミの隣にリュウが腰かける。
アミを自分に引き寄せ、キスをした。
軽くて短いキス。
キスさえ初めてだったアミはビックリした。
「改めてよろしくね。じゃあ始めようか」
とリュウは優しく笑って、ソファーから立ち上がり、アミをお姫様だっこした。
ひゃっ、顔、近…。
短い距離だが、怖いくらい胸が高鳴る。
そのままベッドに寝かされた。
「アミちゃん、本当に俺任せでいいの?」
アミな静かにうなずいた。
「そっか、やっぱり止めたいとかあとから無しね?」
どういう意味…。
え、やっぱり普通なセックスでって言おうかな…。
「あの…やっぱ、」
と言いかけた唇をリュウは強引なキスで塞き止めた。
さっきの短いキスとは違い、下を絡めたキス…。
「んん…!」
「タイムオーバー。今、うなずいたんだから、交渉成立なの。今、アミが言いかけた続きは聞けません、」
突然の呼び捨てになった。
「怖がらないで、すぐ気持ちよくさせてあげるからね、」
そう言われて、強ばった表情をしていたんだと気付く。
アミは自分で選んだ選択肢に身を委ねることにした。
頷き、リュウに身を任せた。