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君を救いたい
【純愛 恋愛小説】

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1年後・・・・-1

腹部から、激しく熱い感覚がし、血が物理的に地面へと落ちていき
俺は、片手で反射的に、その流れる血を抑えた
そしてぼんやりと、俺の血が付着した包丁を片手にうっすら笑みを浮かべるロンゲの
カールの掛かった茶髪の少女が視界に写る

「樹・・里・奈」

俺は、自分を刺した親しい彼女を、痛みで視線を地面に落とし、力を抜きたい中
死ぬ物狂いで、必死に視線を、その彼女にしがみ付かせ
目の前で、親しい少女が自分を刺した・・・、ダガ俺はそんな事実が信じられなく、いや
受け入れたく無かった・・、自分の親しい人が、殺意を抱いて居る・・何て事を・・

「あ・・はは・・はははははっ、あっははははははははははぁっ!!」

刺した事に、高い達成感でも感じたかの様に、人とは思えない高い笑い声を人気の無い
公園に響かせ、視線を空へと向ける

何故?

どうして?

何故、彼女はこんな事を?

この時の俺は、彼女の奇行を理解する術は無く、ただただ激しい痛みと共に訳が分からず
助けに賭けよりもせず、こんな俺を見て、楽しんでるかの様にただただその場で不気味な
笑みを浮かべ、立っている彼女を見つめそして体から徐々に、感覚が薄れ視界が暗くなっていく・・


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