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君を救いたい
【純愛 恋愛小説】

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1年後・・・・-4

それからも彼女は俺が何か困った事が在る度、駆けつけ必要以上に付きまとい
そんな彼女を俺はうっとおしく感じ、冷淡な反応を繰り返していた
すると、彼女は次第に俺の身に何かあっても慌しく駆け寄る事は無く彼女の存在を忘れ
所属するサッカー部の、練習に精を尽くして居ると


何度も付けまとってゴメンね、うっとおしいよね・・
 だから私、もうもうお節介はしないよ、でも

  何か困った事があったら何時でも言って!
   私必ず貴方の力になる
     私は貴方の味方だよ・・

それは俺が自分のお節介のせいで、俺をより一層苦しめてると感じ
本来であれば助けたい、ラクにさせてあげたい・・と言う気持ちをグッと押させ
俺を、かつて家庭の問題で、苦しんでいた俺を本当の意味で救いたい・・

彼女の女神のように優しい顔に俺は心が打たれ、気が付いたら本来自分の家庭の事情を
他人に晒す事はないのに、ある病気に犯されていた母の眠る病院へ彼女を案内していたり
し口には出さなかったけれど、背中で訴えた「俺を助けて欲しい!」と・・

それからも彼女は、俺を救う為俺がサッカー観戦が趣味と知れば態々バイトをし費用を
稼ぎおかげで俺は久々に心の奥から楽しい一日を過ごす事ができ・・

俺を窮地から救う為、俺の姉から俺たち家族の事情を過去を聞きだしたり
日々の辛い毎日に疲れ、自分のしてる事に自信が持てなくなった俺に優しく

「大丈夫だよ、貴方は何も間違って何か無い、だって貴方は素晴らしいんだから」

と俺をしっかり受け止めてくれて
それからバラバラだった俺の家族は、再び一つになり本来在るべき家族の居る幸せを
取り戻す事が出来、彼女に感謝の思いで一杯の俺は笑顔で彼女の元に駆け寄ると
ソコで待っていたのは女神のように俺の幸せを祝福する彼女ではなく

・・刃物を手に俺を刺して喜ぶ異様な彼女の姿だった




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