中学3年生 ヒロキ-8 物足りなさもあったが 正気を取り戻したあたしはさっと離れた。 「じゃあ帰る準備してね。」 いつも明るくさよならを言うヒロトは今日は無言だった。 そして去り際に言った。 「この後会いたい。」 だめだ。抑えなければ。 今度こそ止まらない。 「駅で待ってて。」 本能には逆らえなかった。